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「聲の形」VS「君の名は。」の評価 [創作・表現・作品感想]

12月28日追記。

映画動員ランキング
1位「君の名は」 2位に「聲の形」のようじゃな。


「君の名は」は高評価ばかりが目立つ。
で、ジブリ以外で初の興行収入100億円、突破したらしい。

が、一方で「聲の形」は・・・高評価も多いが、低評価の声も割と聞く。

そこでもう一度、そのことについて話題にしてみる。

記事「聲の形がいじめっこ向け感動ポルノ?」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-09-22補足として・・・まずは『聲の形』の感想、批評について興味深いサイトを紹介しよう。

高評価(かなり詳しいネタバレ有)
http://blog.imalive7799.com/entry/Koe-No-Katachi-20160917

「君の名は」は単純に楽しめそうだけど、「聲の形」はいろいろ考えさせられるテーマの話のようだ。

そして「君の名は」は何だか「一人映画」しづらいような雰囲気。恋人や友だちと行く映画で、いかにも「リア充」映画って感じ?

対して「聲の形」は「一人映画」でも楽しめる映画のようで、イジメ・コミュ障がテーマなだけに非リアにも突き刺さる内容のようだ。

だが、「聲の形」には低評価の声も目立つ。

低評価(有名評論家のツイート発言をまとめている)
http://nijigenme.com/anime/2016/09/24/14214/

つまり「いじめ」をテーマに描くというのは、それだけ難しいということなのかもな。
それを物語という形にし、しかも客を楽しませるため、エンタメ要素を入れていく・・・ある程度のカタルシス、感動を客に提供しないといけないのだから。

低評価サイトのコメントにあった『美少女にしちゃうから、感動ポルノに成っちゃうんだよ』に納得。

もし、いじめられている障碍者が、不美人、ブスだったら・・・つまり世間でいうところの下位ランクの者だったら・・・まず映像エンタメ作品になりえない。
主人公はイケメン、美人、カワイイ子。これが現実だ。

映像エンタメにおいて「容姿が劣る主人公の物語」など、誰も見てくれない。

「野ブタをプロデュース」の「野ブタ」も、原作の小説では「容姿が劣る冴えない小太りの男子生徒」だが、テレビドラマでは野ブタ役は、超美少女といっていい堀北真希さんだった。

「聲の形」に登場するメインキャラも皆、容姿はランク上位者だ。

(ちなみに「君の名は。」も主人公らはイケメン・かわいい子だよあ。ブサメンはともかく、ブスの恋愛ものって観たことがない。・・・一方、ブサメンの恋愛ものは、少ないがたまにある^^;)

なので、自分は画がない小説のほうへ興味がいってしまったのかもしれない。

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出生数百万割れ・きれいごととえげつない現実に押しつぶされる人々 [ゲス事件・ゲス話題]

1月7日追記。

http://karapaia.com/archives/52226875.htmlより転載。

【オランダの与党は安楽死法に新しい条項を加えようとしている。もし可決されれば、回復の見込みがない末期症状の患者だけでなく、単に”人生が終わった”と感じている人や、”人生に疲れ果てた”と思っている人の自殺幇助が合法化される。安楽死の条件が緩和されるのだ。ただし適用は高齢者のみとなる】

・・・・・・・・・・
12月25日本文。

出生数がついに100万割れ。
一方で堕胎件数は18万近い日本。

で、若者の自殺率も高く、自殺大国。
img_7855d781f2284c76fc77462e7b47f24045328.jpg


「本人の意志による安楽死の自由化」を求めるワシは、ここのツイートをチェックしている。
https://twitter.com/kanedaichi1

流行語でもなかった「日本死ね」が今年の流行語大賞トップテンになって話題になったが・・・
「死ね」というか「死にたい」って言う人はけっこういるのだろうな。

若者のサイレント・テロが進行中のようだ。
この世は弱肉強食。弱者は自ら淘汰されることを選ぶ。

上記ツイッター先よりRTされていたツイートを転載しよう。

【若者たちのサイレントテロがどんどん広がれば、この腐った国の上級国民をやっつけられる。
子供を作るな。消費をするな。俺たちにできるのはそれぐらいしかない】

【死ぬのは自分1人、自分の体1つだし、ろくな生活保障も介護保険もワイが死ぬときは何もねえんだろうなって諦めがあるから、正直「孤独死するぞ」ってワードは全く響かないし、なんで配偶者や子供が自分に構ってくれる前提なんだって思う】

【安楽死は貧困者に残された最後の希望。安楽死は人生からの卒業、最終解脱です。生を卒業して苦しみから解放される。なんと喜ばしいことでしょう】

【冷静に考えて訳わからないよな。ただ生まれてきただけなのに、学校・勉強・集団行動・賃労働・老後の資金貯め、税金に社会保険・・・。物心ついた頃から義務、義務、義務、義務・・・。ただ生まれたってだけで、どんだけ負債背負わせられるんだよ】

【少子化っていうか、団塊やその子供の世代が産みすぎたんでしょ? 私にはその人たちを支える生産性もないし、自分を支えて貰うために産むつもりもない。今後とも誰の役にも立てないから早く安楽死させて】

【自殺の怖いところって100%死ねる保証はない上に死ねなかった場合一生寝たきりになる可能性があるところですね。
安楽死とかなら美しく死ねると思いますが首吊りとかは美しくは死ねませんので。溺死とかもしかりっすね】

【さんざん女に生まれただけでメディアや親戚に見た目や器量の事馬鹿にされた挙げ句に「さっさと結婚して子供産まない奴は非国民」みたいな扱い受けるんだから、そら日本の女は女辞めて腐女子貫く訳だよな。2次元はわざわざこっちを傷付けようとしてこないもんな】

【親には子供を産まないと言う選択肢がある。でも、子供には、生まれてこないと言う選択肢がない。要するに、子供を不幸にするくらいなら産むな】

【障害児を育てる親が美談みたいになってるけど、障害児が生まれるリスクも分かってて産んでんだろ? 子供産むっていう行為には、引きこもり、ニート、DQN、障害児が生まれてくるっていうリスクがあるんだよ。このリスクに覚悟がない奴は、絶対産むな】

【少子化っていうか、団塊やその子供の世代が産みすぎたんでしょ? 私にはその人たちを支える生産性もないし、自分を支えて貰うために産むつもりもない。今後とも誰の役にも立てないから早く安楽死させて】

【失敗作を作って辛いのは製作者だけど、製作者じゃなく失敗作が辛い思いするクソ仕様が出産】

転載終わり。

たしかに子どもを作っても、その子どもは「勝ち組」にいいように搾取され、奴隷扱いされるかも。
非正規・派遣・バイトで安く使い捨てされ、挙句に負け組と見下され、夢も希望もない。

自分の老後の面倒をみさせるために子どもを作るのもどうかと思うし。
そもそも面倒をみてくれるほどの力がその子にあるのか? 障害児であれば親の方が一生、子どもの面倒をみなくてはいけない。

さらに女性の場合、若さと容姿で価値が決まり、歳を食うごとに価値が減る。フェミのように戦うガッツはない。

見下されるだけではなく、人によっては最下層扱いされ「口を利くな、挨拶もするな、関わってはいけない」と言われてしまったり・・・。

※関連記事
「日本版カースト」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-08


外国人にまで支給している生活保護だが、いつまでもつか分からない。
そう、日本の社会保障制度=健康保険・医療制度も崩壊寸前だけど、外国人には甘い。

※関連記事
「中国人にたかられる日本の社会保障制度」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-11-24


年々上がる納めなくてはならない保険料。
世間は消費税だけ話題にするが、保険料のことは触れない。

少子化を懸念する社会は、結婚させようとますます恋愛しろ圧力を強めるかもしれないが、問題は恋愛云々じゃないかも。

見下し社会はますます進行するだろう。
自信のない人は他者を見下して自尊心を守ろうとし・・・でも、同じように他からも見下されるので、ますます自信をなくし、劣等感を肥大させ、また他者を見下そうとする悪循環。

そのえげつない悪循環に疲れ、何もかも放棄したくなる。
見下すのも見下されるのも嫌だけど、社会と関わっている限り、そこから逃れるのは難しい。

とにかく疲れた・・・そういう人が増えているのかも。

まあ、勝ち組だけで社会をまわしていけばいいと思う。
勝ち組は社会から選ばれた人だ。
世間が良しとする外見やコミュ力を含めた能力、性質、積極性などの性格、人間性を兼ね備えた人たちだ。
その人たちの子どもは、当然、親に似た資質も受け継ぐのだから、勝ち組でいられる可能性が高い。

見下される負け組はサイレントテロに参加し、静かに淘汰されていく。
せめて・・・自分の子どもは勝ち組の奴隷にさせたくないもの。

現実問題、子どもは、勝ち組の人たち(・・・たとえ障害児が生まれても、お金の力で何とかなる)が作ればいいかも。
負け組はよほどの覚悟が必要だ。

そう、こんな記事を見つけたのだが・・・

「発達障害の我が子を消したい」
http://anond.hatelabo.jp/20161214103447

↑これを責められる人、いる?

何度か書いているが、児童養護施設に親から見放される子どもは発達障害などを抱えた子が2割いるという。(今はもっと多いかも)
そして18歳で社会に放り出され、犯罪に巻き込まれるか、利用されるか、ホームレスになるか・・・悲惨な地獄が待っている。

ただ・・・親のほうも・・・夢も希望もなく疲れてしまい、子どもを放棄したい・・・そういう気持ちも分かる。

自分の身近にも発達障害者がいるのだけど、精神障害を抱えるリスクが高く、案の定、精神疾患を抱え、精神障碍者としての援助を受けるに至ったが、それでも精神を病んだ者を抱えるのは大変である。

もちろん本人は働くことはできず、挙句の果て、夜中におかしな行動をすることもある。

それでも東京都は持ち回りで精神科専門病院が夜中でも対応してくれるシステムもあるので、駆け込めるのだけど・・・地方はそういった病院も少ないのではないだろうか。

で、重い精神疾患を抱えた者は何をするか分からないので、入院させて拘束する場合もある。
が、それは「人権侵害」に当たるので、保護者は家庭裁判所へ行って手続きをしなければならない。

家族も大変だが、本人もかわいそうである。
拘束されるので、トイレにも行けず、オムツである。

精神障害にもいろいろあるだろうが、障害を抱えるというのは、そういうことだ。

同じ障碍者でも重さはいろいろ。

もちろん、ポジティブに生きている障碍を抱える本人と家族もいるだろう。

が、そうでない者もいるのだ。
「キレイごとを言うあなたのところは何とかなっているんだろうけど、うちは違うんです」って叫びたい人はたくさんいるだろう。

また発達障害は遺伝することは、もう割と知られている。
なので自分の身内、または自分もその気がある、という人はよくよく考えたほうがいいかもしれない。

と言うと優生思想だと批判され、ヒトラー扱いされるけど・・・

実際に障害を抱えた側からすれば、「日本死ね」というより、「きれいごとを言うやつ=偽善者、死ね」だろうな。

というわけで世の中には・・・
「保育園落ちた日本死ね」の低所得ではない家庭の働きたいママよりも、深刻な問題がたくさんあるのだ。

無認可(=それでも子どもの面倒を見てもらう料金としては安い)に預ければ何とかなる問題とは違うのである。

「保育園に落ちた低所得ではない家庭の働きたいママ」が弱者だとすれば、まあ、日本は弱者だらけだな。

※関連記事
「『日本死ね』が流行の兆し」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-11-26


死ねと叫びたい人はたくさんいる。

で、実は「自分死ね」と思っている。
けど自殺はなかなか難しい。せめて自分の遺伝子は残すまい。そう考えているのだろう。

せめて安楽死が認められれば、将来の不安を抱えずに済み、もう少し楽に生きられる。

世間様の「老後はどうするの?」の脅しに屈しなくて済む。
その脅しに惑わされることなく、生きられる。

非出生主義=サイレント・テロは誰にも止められない、かも。

恋愛至上主義のバブルから、非出生主義へ。

・・・でもサイレント・テロが進めば、将来はきっと、勝ち組遺伝子を受け継いだ子孫だけの素晴らしい勝ち組だけの日本になっているかもよ^^

ちなみに「親は無くても子は育つ」は、単なる無責任な願望かもしれない。
たまには強い子どもはいるだろうけれど。

それを口にしている人は自身はあんまり育児に関わらなかった、しなくても済んだ非常に幸運な人だ。

苦労はしないに越したことはない。親からかわいがられて育ったほうがいいだろう。
強い人間ばかりじゃない。性格を歪ませることも多いかも。

で、ふと思った。
短編小説「これも何かの縁」の児童養護施設育ちの主人公・四条静也と理沙は、不幸な目にあったけど、運は良かったほうかもしれない。

ご興味持たれた方は、こちらをどうぞ。

「梅雨の休日と和菓子」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-27
※あらすじ→静也と理沙の中学時代の出会いとは。和菓子の日、夏越しの祓、ドクダミ湯の紹介。

「七夕伝説」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-12-03
※あらすじ→周囲の人間となじめない理沙。実は静也も理沙も友だちがいない。七夕関連の雑学満載。

「封印された過去」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-12-09-2
※あらすじ→イジメと暴力・静也の児童養護施設時代。無痛分娩についてのうんちくあり。

「帰る家」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-12-09-4
※あらすじ→理沙の児童養護施設時代の話。イジメにあう理沙。静也のアドバイスとは。


ちなみに「~縁」に時たま登場するアラフォー独身女子・小林和江もあえて子どもは作らない生き方を選んでいる。

「七夕の願い」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-12-03-1
※あらすじ→アラフォー独身女・小林主任の話。妊娠した理沙へマタハラを行ったとして静也からも嫌悪されているが、彼女には彼女なりの考え方があるのだった。

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紡がれる縁 [本編「~縁」(短編連作小説集)]

短編小説「縁」本編・24編目。
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

「これも何かの縁」四季をひと巡り。第1部とりあえずの最終回。

でもすぐに2巡目=第2部が始まります。
第1部は四条静也と理沙カップル中心で進んできましたが、第2部からは福田みすずサイド、小林和江サイドの話も、四条カップルを食う勢いで入ってきます。そして番外編で話題になったあの長山春香もいずれ登場します。

と、それはともかく、1巡目の最終話は・・・静也の過去、例の暴行事件から後のお話、理沙に近づいた理由にも触れます。(8500字)

では、以下本文。

   ・・・

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厄落としの忘年会 [本編「~縁」(短編連作小説集)]

短編小説「縁」本編・23編目。
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

アラフォー独身女子・小林和江の人生哲学。(7050字)

では、以下本文。

   ・・・

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クリスマス・コンプレックス [本編「~縁」(短編連作小説集)]

短編小説「縁」本編・22編目。
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

今回はフェミニスト・福田みすずの学生時代の話。
容姿にコンプレックスを持っていたみすずは、美人な妹・さりなにあることをお願いしていた。
男がどうしても信じられない。
みすずの痛い過去とは・・・。(10300字)

では、以下本文。

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帰る家 [本編「~縁」(短編連作小説集)]

短編小説「縁」本編・21編目
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

今回は理沙の児童養護施設時代の話。
そう、静也もその時代を過酷に過ごしたが、実は理沙もイジメにあっていた。
静也のアドバイスが功を奏し、切り抜ける理沙。
が、理沙を虐めようとした上級生・ボスにも辛い過去があった。(6750字)

では、以下本文。

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「死ね」が流行の兆し・リべサヨが支持した「日本死ね」 [ゲス事件・ゲス話題]

12月17日追記。

ハヤシさんに質問。
『表現の自由が大切ならば、俵万智さんへのリプ「死ねは使ってはいけない言葉」というのは、二重基準ですよ?』

ハヤシの答え。
『はい。そうですね。使っていいですよ、「死ね」。
俵さんへのリプの内容は言葉の綾、つまり皮肉です。

俵さんは「死ね」と言う言葉に力があったからこそ、待機児童問題が話題になったと評価してます。
それに対する皮肉です。
「言葉に力があるからこそ、死ねは使ってはいけない言葉ではないですか」ということです。

ずっと下の方で、表現の自由があるから、「死ね」と言っていいですが、それに対する批判も自由です。

なので、子どもが「表現の自由」を持ち出せば、「死ね」は使ってはいけない言葉だという説明は無効になるかもしれませんね。

ただ、それならば「土人」も「ハイル・ヒトラー(ヒトラー総統万歳)」も「エタ・非人」「めくら、つんぼ、かたわ」などの言葉も「使っていいよ」ということになります。

まあ、「死ね」に限っては、流行ってもいないのに流行語大賞トップテンに入り、この言葉を取り上げた国会議員が表彰されたので「堂々と使っていい言葉」となったと思います。

その代り、殺伐とするのは仕方ないことです。
自分が使えば、相手にも使う権利があるのですから、死ね死ね、言い合いましょう。

ハヤシも物語上ではキャラクターにその言葉を言わせてます。
で、怒りが爆発したという点では、かの「保育園落ちた日本死ね」の人と同じです。

※短編小説「~縁」より「封印された過去」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-12-09-2

まあ、何と言っても、歌人・俵万智さんも認めた言葉ですからね。

「死ね」・・・この場合は使っていい、この場合は使ってはダメ、ということはないですよね?
子どもも混乱するでしょう。この場合はいい、この対象にならいい、ってその基準はどこにあるのか・・・
そもそも、使っていい、使ってはいけないって、誰が決めるのでしょう???

・・・・・・・・・
12月13日追記。

流行語大賞の選考委員の俵万智氏もこの「保育園落ちた日本死ね」をツイート上で支持。
違和感を持ったので、リプしてみた。でも、たくさんの人がリプしているので、私のコメントなど読まれないだろう。

ということで、ここに転載。
ツイッターは文字制限140字なので、丁寧語だと制限オーバーしたため、「ですます」ではない部分が多々あるけれど、そこはお許しを。

まずは俵万智氏の発言。
https://twitter.com/tawara_machi/status/807392862203584512より転載。

【「死ね」が、いい言葉だなんて私も思わない。でも、その毒が、ハチの一刺しのように効いて、待機児童問題の深刻さを投げかけた。世の中を動かした。そこには言葉の力がありました。お母さんが、こんな言葉を遣わなくていい社会になってほしいし、日本という国も日本語も、心から愛しています】


ハヤシのリプ。
https://twitter.com/kiga2hon/status/808512321924403200より転載。

【「死ね」という言葉が市民権を得てしまった。深刻な問題云々は子どもには関係のないこと。大人はそれを「いけない言葉」だと説得するのが難しくなった。殺伐とした社会になりそうで残念】


https://twitter.com/kiga2hon/status/808514123134734336より転載。

【連投失礼。俵さんは「死ね」に言葉の力を感じたということで、世の中を動かすためなら「過激で暴力的な言葉」を使っていいと解釈してます。いずれ世の中を動かすためなら殺人も仕方なしという考えが生まれそうですね。言葉に力があるからこそ使ってはいけない言葉では?】


https://twitter.com/kiga2hon/status/808695084757590016より転載。

【そういえば神社に「日本死ね」と落書きがされる事件もあり・・・影響は大きいですね。市民権を得た「日本死ね」は広がるかも。言葉に力があるのは本当ですね。これから殺伐とした社会になり、保活するママを応援する気がなくなった人も多いかも。「死ね」は強烈でした】

・・・・・・・・・・
12月7日追記。

短編小説「縁」本編・14編目「七夕の願い」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-12-03-1にて

ワーキングマザーに対し、アラフォー独身女の小林和江が心の中で物申す。
さて、彼女の考えは「働くママ」に対する人権侵害、差別となるのか。

結局、人は自分の権利を守ろうとする。保育園設立に反対する地域住民も同様だ。
その人たちに何と説得するか、問題はそこだろう。「死ね」じゃ通じない。

権利VS権利。

・・・・・・・・・・
12月3日追記。

「日本死ね」も表現の自由、言論の自由だ、という人。うん、その通り。
だから、それを批判するのも自由ということ。

一般の日本人はその言葉に不快感を持った、当然の感覚であり、民進党はもうちょっとそのことを考えた方がいいかもしれない。

保育園待機児童問題、世帯収入の高いワーキングマザーを味方する人は増えただろうか?
過激な言葉を使うのはけっこうだが、敵をつくるリスクがある。

保育園は働く母親のためにあるのではなく、母親も働かざるを得ない低収入世帯のためにあるのだ、とそんな意見も出てきている。
平均~高収入世帯の家庭は弱者ではない。
「日本死ね発言」には、「何様? 弱者でもないくせに公(日本)に頼るな」となる。「死ね」という言葉は反発しか招かない。
子どもを預けて働きたいなら、民間に保育を頼み、正規の料金を支払え、税金を使うな、と言われるようになるだろう。

フェミは、ますます味方を減らし、敵を増やしているように思う。
今のフェミの状態は「何様?」である。

ちなみに、保育園待機児童問題として安倍政権を批判するために、民進党の国会議員に取り上げられた「日本死ね」ブログだが、旧民主党政権時代が一番待機児童が多かった。
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・・・・・・・・・・
12月2日追記その2。

保育園に落ちた母親を『弱者』とする勝部元気氏に疑問を投げかけてみた。
※ちなみに、「保育園落ちた日本死ね」の人は子ども手当が5000円とツイートしたことで、収入がけっこう上の人だという噂がネットで流れていた。

https://twitter.com/kiga2hon/status/804579901466558464

つるの剛士氏の【「日本死ね」トップテン入りに「こんな汚い言葉に国会議員が満面の笑みで登壇、授与って日本人としても親としても悲しい」】という発言を受けて・・・

勝部元気氏:
【激しくきつい表現で抵抗することを日本人は忌み嫌う傾向にある。そのスタンス自体が搾取する権力側にとって大変好都合です。権力者の良心に訴えることも重要ですが、それだけでは変わらない。権力者に対する弱者の武器を奪おうとしないでください】

ハヤシ:
【弱者の定義が難しいです。世帯収入の少ない家庭やシングルマザーなど働かなくては生活できない人は優先され、保育園に落ちるということはないと思います。問題はそこそこ世帯収入がある家庭の母親を、弱者と定義づけできないことではないでしょうか】


ということで、ここ日本ではいかにして「弱者の権利」を勝ち取るかがポイントのようじゃ。
弱者の権利を勝ち取れば優位に立てる。

短編小説「これも何かの縁」の7編目「セクハラ恵方巻き」では、主人公四条静也は自分の方が弱い立場だとして、フェミニスト・福田みすずを撃退した。

ちなみに・・・フェミニスト・福田みすずはなぜ女性の権利にうるさいのか、それは9編目「嫁き遅れの雛人形」で明かされる。

ご興味持たれた方はこちらをどうぞ♪
「セクハラ恵方巻き」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-24-5
※あらすじ→静也VSフェミニスト・みすず。またもや下らない戦いが。恵方巻きの驚くべき由来とは。

「嫁き遅れの雛人形」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-25-2
あらすじ→容姿に劣等感を持つみすず。伯父からの数々の侮蔑。フェミニズムに目覚めるまでの過去とは。

・・・・・・・・・・
12月2日追記その1。

「保育園落ちた日本死ね」が今年の流行語大賞トップテンに入ったようで、リべサヨさんたちが喜んでいるご様子。よかったですね♪

これで「死ね」が、「使っていい言葉」として子供たちにも認知され、ますます広まることでしょう。

ところで、保育園開設に地元住民が反対し、開設を断念する自治体がけっこうあるようで・・・
これはもう「地元住民死ね」と言っていいということですね。

これからは皆、権利を主張する時代。

「保育園死ね」の人、「名古屋死ね」の人、そして子どもの声は騒音・地価が下がるとして保育園開設を反対する地元住民・・・うん、皆それぞれ、もっともっと権利を主張しようぜ。

で、その権利が通らなかったら、叫ぼうぜ。「○○死ね」と。

ちなみに保育料って0歳児だと一人当たり年間500万円かかるんだってね。
http://yuyawatase.blog.jp/archives/2262501.html参照

入れた人は得だね。
入れなかった人は、そりゃあ「不公平だ」「差別だ」と叫びたいだろう。

保育園に入れた人と、入れなかった人の、公からの支援の差がこれだけあるなんて・・・許せない。
生活保護が受給できた人と、できなかった人の差も大きいし・・・
国民年金受給者から見たら、やっぱり相当な不公平。これなら年金なんて納めず、老後は生活保護受給者になったほうがずっとずっと得。

こんな不公平な社会だから、そりゃ「死ね」と言いたくなるのも分かる気はする・・・。

とにかく権利を主張し、権利を得られた人の勝ち。
譲り合い?・・・それなに? おいしいの? てな感じだね^^;

それにしても・・・
0歳児の場合、一人当たり年間500万円もかかる保育料・・・

納税者の中には「子どもくらい、自分で育てろ、何を大きな顔をしているんだ?」と言う人もいるだろう。

一部のワーキングマザーから馬鹿にされている子持ち専業主婦も「そんなに税金で助けてもらっているくせに何を威張ってんの?」と言いたいだろう。

「保育園落ちた日本死ね」がありならば、保育園開設を反対する地元住民に対し「地元住民死ね」もあり、「子どもくらい自分で育てろ、ワーキングマザー死ね」「専業主婦をバカにするな、ワーキングマザー死ね」もあり、となる。

皆で「死ね」の大合唱。
ますます殺伐とした世の中になりそうじゃの♪

死ね

リべサヨはこの「保育園落ちた日本死ね」を持ち上げているけど、ワシの周りでは「この母親、何様?」と嫌悪する者が多い。これでワーキングマザーを応援しようという人は少なくなるかもしれない。

「よろしくお願いします。助けてください」なら、人の心は「何とかしてあげたい」と動くが、「死ね」と言われたら「何だ、その態度は。子どもくらい、自分で育てろ」「我がまま」「そんなに仕事したいなら、子どもはあきらめろ」となる。

「当前の権利だ」と大きな態度で出られたら、反感持たれ、敵を増やすだけだと思うよ。

※もちろん世帯収入の少ない家庭、シングルマザーなど本当の弱者は優先され、救済されるべきだと多くの国民も納得しているだろう。

ということで・・・ここで短編小説集「これも何かの縁」の紹介。

8編目の「悩ましき桃の節句」でも、権利と権利のぶつかりあいがあるのじゃ^^;

妊娠し、悪阻のため職場を度々休む四条理沙。
そのしわ寄せを受けるアラフォー独身女子・小林主任やほかの職員。
そのことでモンクをいう小林主任を、マタハラだと責める理沙の夫・四条静也。

ま、さすがに「死ね」という言葉はでてきませんが。
心の中で静也は毒づく。中年独身女性への辛辣な言葉を。

み~んな、自分の権利を脅かす奴が嫌いってこと。
嫌悪し合い、そして言葉の刃を振るう。

小説「縁」は『若夫婦のほのぼの物語』を謳っているけど、案外、黒いテーマを扱っているのじゃ。

ご興味持たれた方、どうぞ♪
「悩ましき桃の節句」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-24-6
※あらすじ→マタハラで静也&みすずVSアラフォー独身女・小林主任。桃の節句・ひな祭りの雑学もあり。

ちなみに、7編目「セクハラ恵方巻き」では四条静也に喧嘩を売った福田みすずだが、ここでは四条静也に味方する^^;

・・・・・・・・・・
11月26日本文。

旧民主党(民進党)が国会で取り上げた保育園に入れなかった人の「日本死ね」ブログ。

流行語大賞にもノミネートされ、「死ね」という言葉がいろんなところで使われるようになるかも。
今度は「名古屋死ね」がニュースになったみたいね。

朝日新聞より一部転載。

【名古屋市が生活保護世帯やひとり親家庭の中学生を対象にした無料の学習支援事業で、今年度の希望者のうち約450人が参加できず、抽選に漏れた家庭から「2回落ちた名古屋死ね」と苦情が寄せられていたことが、25日の市議会で明らかになった】

これから不満を持ったら「死ね」と心置きなく叫ぶ人、多くなるかも。
「死ね」は堂々と使っていい言葉となった。何しろ国会で取り上げられ、持ち上げられ、「死ね」という言葉に眉をひそめた人たちに対し、リべサヨたちが「死ね、という言葉を使うのも仕方ない。それだけ怒っているのだ」と擁護したのだから。

「土人」発言はいけないけど、「死ね」発言はいいようだ。
その基準が、頭の悪いワシにはよく分からんが。

リべサヨたちのおかげで、「死ね」は怒り・不満を表す言葉として使用していいということになった。

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縁結びの神様 [本編「~縁」(短編連作小説集)]

短編小説「縁」本編・20編目
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

理沙が赤ちゃんと共に帰ってきた。さて赤ちゃんの名前は・・・。
神無月の意味、縁結びの出雲大社のことなど、雑学も満載(4100字)

では、以下本文。

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タグ: 短編小説

子育てはコストがかかる(保育園と児童養護施設・日本死ね問題) [家族・夫婦・子育て・子なし]

牛乳アレルギーを持つ5歳の娘に、牛乳をわざと飲ませた母親が警察に逮捕された事件があった。

母親は事件を起こす以前、3回も児童相談所に「子どもを預けたい」と電話相談し、警察署にも1回、相談に訪れたようだ。
母子家庭のようでダンナはおらず、周りに助けてくれる人はいなかったのだろう。

アレルギーを持った子どもを一人で育てる母親・・・精神的にも体力的にも辛かったのだろうと推測する。
もちろん母親に加害された子どもはもっとかわいそうだが。

母親がこんな事件を起こしたことで今後、その子どもは児童養護施設に送られるのかもしれない。

児童相談所や児童養護施設のことは、短編小説「これも何かの縁」(本編)でも、主人公の四条静也と理沙の二人が両親を亡くし児童養護施設で育ったという設定から、少し触れてきた。

一番詳しく話題にしたのは・・・
19編目「封印された過去」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-12-09-2だ。

まず、児童相談所は一時預かりになるので、子どもは学校に通うことができない。
なので、そう簡単に子どもを預かることはないのだろう。

長期預かりになれば児童養護施設へ送られる。こちらはもちろん学校には通えるが、校区が違えば転校をしなくてはいけない。

子どもは生活する場所も学ぶ場所も環境が変わり、相当なストレスを抱え込むことになる。

で、やっぱり職員は親代わりにはなれないし、子ども同士の集団生活になるからイジメなどいろいろと問題は起きるだろう。

「保育園落ちた日本死ね」で、保育園待機児童問題が取りざたされているが・・・
安く利用できる認可保育園は、シングルマザーや低所得世帯で、どうしても働かないと生活できない人が子どもを預ける福祉としてのシステムである。
恵まれている人は原則、利用できない。

希望する人、全員が認可保育園に入れるようにするには、まあ、けっこうなコストがかかるだろう。
0歳児の場合、一人当たりかかるコストは年間500万円だという。

やはり、まずは『本当の弱者』に税金が投入されるべきでは、とも思う。

児童養護施設、職員の数、全く足りていないという。
同じく児童相談所の預かり施設も。

保育園よりも、こっちの問題の方が先だろう。

そういえば、保育園に落ちた人が自治体(三鷹市)を提訴したニュースもあった。
http://girlschannel.net/topics/990122/

四人の子持ちで、妻のほうは大学の研究職。が、フルタイムではなく、おまけに「学生扱い」されたため、入園優先順位が下がり、落選したようだ。
第三子までは保育園に入園できたそうだが、第四子は二年続けて落ちたという。

自治体を提訴し、裁判を起こす余裕があることから、恵まれた方に入るのでは、と。

税金はやはり恵まれない人、弱い立場の人、弱者へ優先的に投入されるべきでは、と思ってしまった。

「保育園落ちた日本死ね」が話題になったが・・・地方のほうには待機児童問題はないという。東京とその近辺の問題。つまり日本全体の問題ではないので、「日本死ね」というのもおかしいのだ。

まあ、とにかく「日本死ね」のおかげで、保活するママへの目は厳しくなったと思う。
落選した人は、日本全国平均で見れば「恵まれているクラス」に入る場合がけっこうあるだろうから。

本当に困っている低所得家庭やシングルマザーは落選することはない。

ただ、公務員は優先される。
なので短編小説「これも何かの縁」の四条理沙は保育園に入れるかどうかについてはさほど悩んでいない。あくまで仕事と子育ての両立に悩んでいる。
そういうことでは恵まれた方に入るのだろう。(けど助けてくれる実家の両親はいない)

子どもをもつなら、よくよく考えないといけないかも。
周りに助けてくれる人はいるか、配偶者は子育てに責任をもってくれるのか、家庭を築く上で、配偶者はそれにふさわしい人間なのか、子ども優先の生活ができるのか、などなど。

で、子どもが病弱であったり、障碍を抱えていたりすれば、やはりいろんなものをあきらめないといけなくなるかもしれない。

「これも何かの縁」では公務員という比較的恵まれた環境にある四条夫妻だが・・・
それでも、子どもは一人しか持たない、という設定だ。
助けてくれる実家の両親がいなければ、それ以上、子を持つのは無理だ。

四条夫妻、とくに夫の静也は悪く言えば計算高く、良く言えば理性的で現実主義者なので、無理はしない。
自分ができるのはここまで、と冷徹に線引きをする。

また14編目「七夕の願い」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-12-03-1にて・・・
アラフォー独身女性の小林和江も、自分が責任とれないものには手を出さず、自分が欲しいもの・捨てられないものの優先順位をつけ、周囲に迷惑をかけてまで、全てを手に入れようとするのは我ままだと考えている。そう、小林和江も感情に流されず計算する人だ。
※四条静也は小林和江に反目しているが、実は二人は根本的な考え方は似ていたりするのである。

そんなわけで・・・4人も子育てする人は本当に立派だけど、保育園を利用しながら仕事と両立させようというのであれば、もっと考えた方がよかったのでは、と思った。

三鷹市であれば、やはり待機児童問題があっただろう。保育園に入るのに競争率が高いことは分かっていたはずだ。

提訴しても、おそらく負ける。じゃないと自治体がもたない。
けど負けると分かっている提訴する余裕があるなら・・・そりゃ、落ちるのは当然だろうとも思ってしまう。

女性の人権も大切だし、子育てと仕事の両立というのは立派だが、本当の弱者=虐待されている子や養護施設の子どもたちなどに、もっと税金が投入されるべきだろう。
また子どもを持つなら、よくよくの覚悟と計算が必要かもしれない。

保育士の数も足りないが、養護施設の職員の数も足りない。
どちらを優先すべきかというと、養護施設のほうだと思うのだが。

ま、これも権利VS権利だ。権利の奪い合い。
現実問題、全ての人の権利(欲求)を公が保障する余裕はない。

だから女性(働くママ)の権利を最優先に、待機児童問題を最優先に、というとちょっと首をかしげてしまう。
「保育園落ちた日本死ね」と言って、働くママたちの心の叫びだという擁護の声を聞くとなおさら・・・だ。

養護施設の子どもたち、および職員の心の叫びのほうが深刻度が高いように思う。

だって、保育園に落ちるのは、そこそこ恵まれた人だから。
(働かないと生活できないほどの低所得世帯は保育園に入れるはずだ)

ま、残念だけど、結局、女性は、子どもか仕事か選ぶことになるのだろうな。

老人介護施設も足りないし、介護離職する人もいるわけで・・・
子供は成長して手がかからなくなるが、老人は違う。
子育ても辛いだろうが、介護はもっと辛い。終わりがないから。

ということで、保育園問題が最優先課題とは思えなくなってしまった。

「日本死ね」によって、待機児童問題がクローズアップされたと喜んでいるリべサヨもいるが、たぶん、この問題を厳しい目で見る人が増えるだろう。

保育園よりも、介護施設そして児童養護施設のほうが先だ。

ま、「死ね」と叫びたい人は、働くママに限らず、たくさんいるということだな。

そして、子どもがその言葉を口にすることを、大人は注意することができなくなった。
流行などしてないのに、流行語大賞トップテンに入り、その言葉を取り上げた国会議員が表彰されるような社会なのだから。

そう、その言葉を流行らせるために、わざと流行語大賞で話題にしたのではとすら勘繰ってしまった。
(日本の象徴の一つである神社が「日本死ね」と落書きされたり・・・殺伐とした世の中になるだろう)

待機児童問題の解決を最優先にしたいのであれば、保育園開設に反対する地元住民を蹴散らし、住民のサービス(他の福祉施設閉鎖、図書館閉鎖など)を落としてでも自治体のお金を保育園へ回すか、あるいは住民税の値上げをしてもらうしかない? 

ま、削れるもの(地方議員報酬、手当、地方公務員の給料や諸々の手当て、などなど)はたくさんあるだろうから、そういった他の人の権利を奪うしかない。

※関連記事
「『死ね』が流行の兆し」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-11-26

・・・・・・・・・・
余談。

19編目「封印された過去」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-12-09-2にて
無痛分娩について触れた。

フランスなどヨーロッパでは無痛分娩が当たり前だ。
麻酔なしで手術しないだろう? 麻酔なしで抜歯しないだろう? それと一緒だ。
痛みが取り除けるなら、取り除くほうがいいに決まっている。

が、日本ではまだ無痛分娩はポピュラーではないようで、不思議だ。

リスクは自然分娩ととんとん。ならばラクに産める無痛分娩のほうがいいだろう。
局所麻酔だから、赤ちゃんには全く影響ない。

麻酔費用5万円のお金がもったいない、出せない、というのであれば・・・そもそもそこにケチるほどに経済的余裕がない中、子育てをやっていけるのか、とも思う。(もちろん、公から補助があれば一番いいが)

ただ無痛分娩を扱っていない産院もあり、産院そのものも少なく、保育園以前に、産む場所を探すのも苦労するという。
おまけに小児科も少ない。

つまり日本は「子どもにコストをかけない国」であり、実は少子化になるように仕向けている気もしないでもない。

まあ、とにかく、ワシが妊婦だったら、無痛分娩を選ぶ。
それに反対するようなお金にケチなダンナ、または「お腹を痛めてこそ」という迷信を信じ、赤ちゃんに悪影響を及ぼすという昔の古い知識に捉われるような科学的でないダンナだったら・・・妊娠する前に別れることも考えるだろうな。
一緒にやっていけないもの。

妻を大事にするか、家庭を大事にするか、家庭を優先するかどうか、ダンナさんの態度はこういったところにも表れるのかもしれない。

もちろん、無痛を選ぶかどうかは個人の自由。
お腹を痛めてこその自然分娩がいい、と妊婦さん自身が思っているのであれば、それでいいのだけど。

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封印された過去 [本編「~縁」(短編連作小説集)]

短編小説「縁」本編・19編目
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

ついに赤ちゃんが生まれた。
幸せな静也だったが、自分の子ども時代――過去の苦い記憶――イジメ、暴力にまみれた児童養護施設時代が蘇る。

無痛分娩についてのうんちくあり。(10600字)

では、以下本文。

   ・・・

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月見に思う丸いお腹 [本編「~縁」(短編連作小説集)]

短編小説「縁」本編・18編目
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

専業主婦VS働くママ。というか静也VS女性職員および福田みすずの会議。
中秋の名月・お月見の由来、歴史など雑学満載。(3200字)

では、以下本文。

   ・・・

 枯れ落ち葉が目につくようになり、秋の気配が色濃くなっていく9月下旬。
 今日の○○市役所総務部広報課では、年に4回発行される市報誌『冬の号』の編集会議を行っていた。

 市報誌では市民から寄せられた意見や詩文なども載せることになっており、静也は『母への感謝』を綴ったある投稿を推した。

 その内容は――

「添加物の入った市販の駄菓子は体に良くないと、母親は毎日おやつを手作りしてくれた。今、自分が健康でいられるのは母のおかげだ」

 ――という心温まるもので、ほかのページで扱う『クリスマス用お菓子のレシピ』とリンクさせて構成してみてはどうかと提案してみた。

 しかし、この投稿を採用することに福田みすずが猛反対した。

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文鳥―栗の節句 [本編「~縁」(短編連作小説集)]

短編小説「縁」本編・17編目
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

文鳥が我が家にやってきた! そして今後の生き方に思い悩みつつ、過去を振り返る理沙。
文鳥のこと、重陽の節句=別名、栗の節句・菊の節句関連、雑学満載。
シーチキンと玉ねぎのマヨネーズ和えトースト、美味しいよ、お試しあれ。(9150字)

では、以下本文。

   ・・・

 9月初旬。
 昼間は夏が居座っているかのように残暑が厳しくも、朝と夕はいくらかホッとさせられる気候となった。
 蝉の声も幾分か弱まり、刺々しかった日差しも和らぎつつあり、秋の足音が微かに感じられる今日この頃。

「じゃ、行ってくる」
「行ってらっしゃい」

 産休をとった理沙は職場へ向かう静也を見送ると、居間に戻り、鳥籠の中の水を取り替え、エサの残量を確認する。
 そう先日、白文鳥を手に入れたのだ。

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お盆―家族と共に [本編「~縁」(短編連作小説集)]

短編小説「縁」本編・16編目
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

理沙と静也のぐうたらなお盆休み。それでも亡くなった家族への思いを抱え、その縁を思う。
少しずつ彼らの過去が垣間見えてきます。
盆棚、ホオズキのうんちくあり。10600字ありますが、ササ~っと読めます^^

では、以下本文。

   ・・・

 13日盆入り。

 蒸し暑さは相変わらず。
 密度の濃い熱気に閉口しつつも、梅雨明けの焼けつくような猛暑から較べたら、幾分やわらいでいた。

 仕事から帰ってきた静也と理沙はまずエアコンを入れ、順番に手早くシャワーを浴びた後、買っておいた電池式の提灯を玄関の靴箱の上に置き、灯りを点けた。
 やわらかい光が語りかけるようにふんわりと広がり、何かとつながったような不思議なものを感じる。

 和室では、敷物を敷いた座卓に、楊枝や割りばしで作った茄子の牛、胡瓜の馬、もう一つ買っておいた提灯と、和菓子のお供え物を置き、盆棚を作る。
 茄子の牛、胡瓜の馬は、精霊があの世から来る時、この世から帰る時の乗り物を表しているのだ。

 これで霊を迎え入れる準備が整った。
「来てくれるのかな」
 理沙は燈った提灯を見つめる。

 この灯りを頼りに霊がこの世に帰ってくるらしい。
 そんな話を聞いたせいか、失くした家族のこと、そして養護施設時代のことが思い出される。

 ――提灯のやわらかく広がる光りが過去を引き寄せる。

   ・・・

 二人が入所していた施設は、親からの虐待や育児放棄で保護された子や、親が病気などで養育できず一時的に預かってもらう形で来ている子が多かった。

 施設の子どもたちは皆、さまざまに違う傷を心に抱えていたに違いない。家族への思いもそれぞれだっただろう。

 静也と理沙は家族を失ったものの、それまでは愛されて育った。親が子どもを虐待するなんて想像すらできない。
 だから施設に入所した最初の頃、泣き疲れた理沙はこんな言葉を口にしてしまった。親がいるという子に「家族が生きているっていいよね」「うらやましい」「私よりはずっとマシだよ」「帰るところ、あるんでしょ」と。

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お盆の過ごし方 [本編「~縁」(短編連作小説集)]

編小説「縁」本編・15編目
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

お盆が近づいてきた。いつものごとく家で地味に過ごす予定の静也と理沙。それでも楽しく過ごそうとお盆の計画を立てるのだった。お盆の由来、歴史、雑学満載。(4700字)

では、以下本文。

   ・・・

 蝉の声がシャワーのように降り注ぐ8月。

 昔は『葉月』と呼ばれていた『葉が落ちる月』。
 ――『葉落(はおち)月』から『葉月』となったと言われている。

 そう、旧暦8月8日は立秋だ。

 しかし新暦の8月は夏真っ盛り。
 木々の葉は日焼けをしたかのように黒っぽい深緑色となり、茹だるような暑さに何もかもがとろけそうな、そんな季節。

 夕方になっても、ねばりつくような熱気が残り香となって漂う中。仕事を終え、静也と理沙は汗を拭き拭き、黙々と帰途に就く。
 しゃべると、さらに体力を奪われそうだ。

 それでも住宅地に入ると、途中、近所の家々で打ち水を行っているところもあり、心なしかホッとする。
 濡れた路地にわずかながら涼を得られた気分になり、静也は口を開く。

「打ち水って、神様が通るってことで道を清めるために行っていたんだよな」
「……へえ、そうなんだ」

 神様の通り道――ちょっと素敵な話に、理沙も反応する。

「江戸時代から、涼を得るのが目的になったみたいだけどな」
「生活の知恵だね」
「ま、今の時代じゃ、焼け石に水って感じだけどな」

 歩き進めると、再びねっとりした空気が体にまとわりつく。
 妊娠中の理沙は辛そうだ。お腹もだいぶ大きくなってきた。
 あと1週間ほどで産休が取れる。もうしばらくの辛抱だ。

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七夕の願い [本編「~縁」(短編連作小説集)]

短編小説「縁」本編・14編目
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

今回はアラフォー独身女・小林和江が主人公。
そう、番外編「お彼岸―アラフォー女子の幸せ」および本編8編目「悩ましき桃の節句」に登場し・・・
妊娠した理沙へマタハラを行ったとして、その夫である静也からも嫌悪されている小林主任だ。
しかし彼女には彼女なりの考え方があるのだった。(4750字)

では、以下本文。

   ・・・

 七夕の夜。小雨に濡れる閑静な住宅街に外灯のぼんやりした明かりの下に姿を現す2階建ての家。

 その玄関口で小林和江は傘を折りたたみ、ドアを開けた。
 靴を脱ぎ上り框に足を乗ると、ある種の緊張感から解かれ、心が弛緩する。

「ただいま」
 和江は台所を覗き、母に声をかける。

「おかえり」
 今年64歳になる母の声と共にコトコト音を立てる鍋の音と夕餉の匂いが和江を包む。

「先にシャワー浴びてくるね」
 早く化粧を落としたい。武装を解き、外でかぶってきた様々なものを洗い流したい。
 和江は踵を返し、浴室に向かった。

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七夕伝説 [本編「~縁」(短編連作小説集)]

短編小説「縁」本編・13編目
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

周囲の人間となじめない理沙。そう、実は静也も理沙も友だちがいない。
早くに結婚した彼らだけど、決して世間が良しとする生き方をしているわけではなかった。
彼らと、世間の普通の人たちの間には、深い天の川が流れているのだ。
七夕関連の雑学満載。(7900字)

   ・・・

 まだ梅雨が明けない7月初めの週末。
 いつものごとく静也と理沙は、まったりと家で過ごしていた。

 その傍らにはグラスに入った梅ジュース。
 梅エキスを水で希釈し、氷を入れてかき回すとカランと鳴る涼やかな夏を思わせる音。どこか懐かしい。

 梅ジュースの素となる梅エキスは青梅を一度冷凍させて、その冷凍梅と氷砂糖を瓶に詰めれば10日くらいで出来上がる。疲労回復に効き、健康にも良い。
 暑い日は炭酸水で割るとスカッとした爽やかな味わいになる夏の季節ならではのさわやかな飲み物だ。

 さて、それはともかくとして最近、お腹がふっくらしてきた理沙であるが――

「脚、ちょっと細くなってきたかも……」とちょっぴり嬉しい思いをしていた。
 静也は「ムッチリモッチリな太ももがいい」って言うけれど、やっぱり細く美脚になりたいのが女心だ。

 しかし、理沙のこの嬉しそうなつぶやきに、それは気のせいだぞと静也は心の中で異を唱える。
 太ももが細く見えるような気がするのは、単にお腹がふっくらしてきたから、相対的にそう見えてしまうだけだ。

 それどころか――
 こう言っては何だが、太ももは以前よりも、さらにムッチリ感が増してきた気がする……。

 太ももふっくら、お腹もふっくら、ダブルでふっくら!

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梅雨の休日と和菓子 [本編「~縁」(短編連作小説集)]

短編小説「縁」本編・12編目
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

静也と理沙の中学時代と二人の縁のお話。
なぜ理沙が健康食にこだわるのかも明かされる。
ほか、和菓子の日、夏越しの祓のうんちく、梅雨の季節にピッタリなドクダミ湯を紹介します。(5500字)

では、以下本文。

   ・・・

 水無月。
 梅雨入りした6月中旬の週末。

 ――雨の時季なのに何で『水が無い月』なんだろうね――
 雨滴に濡れる窓を見てふと口にしたら、静也がこう教えてくれた。『水無月』の『無』は連体助詞になるので、意味としては『水の月』ということになるのだと。

 旧暦水無月は、概ね新暦7月に当たるけど、日本の本州は7月の中旬までは梅雨が明けず、やっぱり『雨の月』である。

 ちなみに、なぜ『梅雨』というのか。

 それは――黴(かび)が生えやすい時季として『黴雨(ばいう)』と呼んでいたが、梅の実が収穫される頃でもあるので『梅』の字を当てて『梅雨』と書くようになったという説と、

 もうひとつは――古代中国では梅の実が熟する頃の雨季を梅雨(めいゆ)と呼んでおり、それが日本に伝わったという説がある。

『つゆ』という呼び方は『露』から来ているらしい。


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鯉づくしの端午の節句 [本編「~縁」(短編連作小説集)]

短編小説「縁」本編・11編目
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

劇中の季節は初夏。ゴールデンウィークを地味に過ごす若夫婦・四条静也と理沙カップル。
端午の節句(由来、歴史)、柏餅、ちまき、鯉のぼり、菖蒲湯に関するプチ雑学満載。(6500字)

では、以下本文。

   ・・・

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桜づくしのお花見 [本編「~縁」(短編連作小説集)]

短編小説「縁」本編・10編目
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

劇中の季節は春。若夫婦・四条静也と理沙カップルの、桜づくしの休日をご覧あれ。
桜餅に桜茶、桜湯、お花見(由来、歴史)に関するプチ雑学満載。(7500字)

桜の季節が待ち遠しいですね。
20150320100432.jpg

では、以下本文。

   ・・・

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恋愛マニュアル漫画 [恋愛・婚活・中絶・不倫]

恋愛テクニック・恋愛マニュアル漫画を紹介。 
かの「恋愛工学」よりも有効かも^^;

「すべての恋愛は金で解決する」
http://yusb.net/man/1030.html

「男と女の会話は違う」
http://yakb.net/man/128.html

「最初のデートは1時間」
http://yakb.net/man/184.html

「返事がないのはNOだ」
http://yakb.net/man/336.html

「告白で『付き合って』はタブー!」
http://yakb.net/man/350.html

ということで・・・
恋(つうか恋愛ごっこ?)も技術やマニュアルが闊歩する時代。
「女性とはこういうものである」と定義づけられると、そこから外れる人は困るだろうな。

ワシの場合、「まず要点を言え、結果を言え」と思うし、相手に相談を持ちかけた場合、ちゃんとした意見を聞きたいし、「解決」したいので、上で紹介したマニュアルに当てはまらない。

そもそも、一般女性が興味もっているだろうことに、興味がないんだよなあ。
欲しいものもないし。つうか、欲しいのは才能じゃ。(かわいげがないの)

そう、例えば、与えられるとしたら、美と才能、どっちを選ぶ? という質問に、たぶん、多くの女性は美をとるんじゃないかな。

けど、ワシは才能を選ぶぞ。容姿を哂われればそりゃ凹むけど、たぶん才能があったほうが楽しいし面白い人生が送れる気がする。
男だけからちやほやされるよりも、皆からちやほやされたい。

美なら、男だけだが、才能なら、皆がちやほやしてくれる、たぶん。

アクセサリーの類も全く興味なし。プレゼントもいらない。
モノは本当にいらないし、置いておく場所ないし、もらうとかえって気後れするし、なので、なしのほうがありがたい。
記念日も重視しない。誕生日もどうでもいい。スルーしてもらうほうが、かえってありがたい。
派手なことは嫌い。のんびり、気楽にいきたい。で、目立ちたくない。

あ、そうそう、写真も撮られるのは嫌い。
どっちかというと撮りたいほうじゃ。構図にもうるさいのじゃ。

そんなワシは、ごく一般の価値観を持つ人たちから見れば、ドライ、冷たい、かわいげがない、しらける、ノリが悪い、つまらない人、寂しい人、女らしくない、カサカサ人間と思われてしまうのだろうな。

けど、本当に「特別な日」はどうでもよく、毎日を心地よく過ごしたいだけ。
単に世間一般の価値観と合わない人間なのだ。
喜びのスイッチが、ほかの人と違うのだろう。

ただ、ワシのように・・・ひょっとして「女性とはこういうものである」というマニュアルに、あてはまらない女性って、けっこういるんじゃないだろうか???

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タグ:漫画 恋愛

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