「アンチエイジング大嫌い・小泉今日子さんらに共感の輪」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160927-00000033-mai-sociより一部転載。

【アンチエイジングを強いる社会的な空気の裏返し】
【女性の価値は賞味期限付き。若さがなくなると女の値打ちが減るとみんな思い込んでいたからじゃないですか。日本の男が女にそう思わせてきたのだけど】
【88歳現役モデル「ありのまま」】

おお、こういう人が増えてくれれば、若さ至上主義に劣等感を抱えずに生きていける女性たちが多くなるかも。

もちろん現実は・・・
ありのままの姿の中学生の容姿を醜いとして「(見ていて)辛い」と吐いた社会学者・古市氏のような「一番大事なのは外見」と思う男性は多く、ならば若いほうがいいに決まっているだろう。

本音は20代が理想、30代ぎりぎり、40代以上は無価値と考える人は多い。10代の少女も大好きだし、そう簡単にはこの世間の価値観は変わらない。

「歳を重ねた美しさ」とやらは、結局はきれいごとかもしれないが・・・
世間の空気が少しでも変わるといいね。

オタク蔑視・嫌悪だって今もなお健在だけど、ひと昔に較べたら、だいぶ変わった。

子どもはいらないとハッキリ言った山口智子といい、今回の小泉今日子といい、アラフィフ女性はやっぱ元気だな。
世間の価値観に惑わされず、堂々と自分の主義を貫くカッコイイ人が増えた気がする。

んが、世の中、強い人ばかりではない。
で、山口智子も小泉今日子も特別な人であることも事実。
世間の価値観にのっとる勝ち負けで言えば、当然勝ち組に入ってしまう。
自分に自信を持っているだろう。

なので、さほど自信が持てず強くない人はどうしたらええんじゃろうか~、というのがワシの小説のテーマである。
いや、答えは「逃げろ」なのじゃが・・・これもなかなか難しい。

逃げようと殻に閉じこもっても、世間の価値観は浸食してくるのだから。

まあ、多くの女性が持つ劣等感は、容姿=美と若さ関係だろう。

どんなに優秀で仕事ができても、もし、その人の容姿が劣っていたら、世間は陰であざ笑う。
この世間の底意地悪さに立ち向かえる強さを持つ人などごくわずかだ。

かつて、アマチュアのピアノサークルに所属していたことがある。
そこで某有名な国際コンクールで優勝した日本女性のピアニストの話が出たのだが、容姿を哂っていたっけ。ピアノの実力よりも、まず外見なのだ。これが現実だ。

しかし、ワシが通っていた音高音大の世界ではそういうことはなかった気がする。
「実力あるけど容姿が悪い人」を哂うことは、まずない。

なぜか・・・
だってさ、自分に実力ないのに、自分より実力が上の者を、外見が悪いから哂うって、カッコ悪いもの。
それこそが「負け犬の遠吠え」になってしまう。だからだろう。
専門の世界だと、そうなる。

ちなみに、そのピアニストは今は海外で暮らし、活動拠点を海外に置いている。
日本じゃ真っ先に容姿を問われるから、日本を捨てたのかもしれない。
容姿が悪いと日本じゃ食えないし。

自分に合わない世界から脱出する。捨てることができる。そんな力があるといいよね。
けれど、それもごくごく一握りの優秀な人にしかできない。

弱い者が劣等感から脱するにはどうしたらいいのか、そんなことを考えてしまった。