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ゲスな現実ときれいごと・物語「これも何かの縁」 [家族・夫婦・子育て・子なし]

「これも何かの縁・ハヤシのエッセイ・イラスト物語集」を開設して2か月経ちました。

ずいぶんと「えげつない話題」が続きましたが、ブログの全体の記事数は抑えたいので、エッセイ記事を整理しつつ、短編小説集「縁」本編を更新していきたいと思ってます^^;(番外編のほうはすでに始めてますが)

なお、本編の目次はこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

夫婦愛、家族愛、ほのぼのな日常生活を描きつつ、日本の社会問題を少し織り交ぜながら、ちょっと悪乗りしつつも基本はコメディタッチで描く短編集です。
日本の文化や四季折々の習慣にも触れ、情報・雑学満載でいきます。
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なお、この本編では「血液型診断―栗の節句」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-07にも登場した若夫婦・四条静也と理沙が物語を引っ張っていきます。

彼らは・・・おそらく10組中1組か2組くらいはこういった幸せカップルがいるのでは、というようなありふれた夫婦です。

・・・え?
ハヤシは恋愛や結婚に否定的だったのでは? と思ったそこのあなた。それは違うぞ。
今まで語ったエッセイでは「必ずしも幸せになれるわけではない」「辛く嫌な思いをしてまで得るほどのものではないかも」「相応のリスクがある」と言っただけで、「幸せになれない」と断言したわけではない。

そこで、作家の三秋縋氏の言葉を紹介しよう。
https://twitter.com/everb1ue/status/786131477272473601より転載。

【ものすごく捻くれた見方をすれば、フィクションの流行が日常もの寄りになってきているのは、「幸福な日常」がファンタジーになりつつあることの証左なのかもしれない。働きがいのある職場、仲間との心温まる交流、等身大の恋、それらが「フィクションの中でしか味わえないもの」になっているとしたら】

転載終わり。

幸福な日常が、ファンタジーになりつつある・・・というのは分かる気がする。
それだけ、なんというか・・・現実世界のえげつなさ・厳しさを感じてしまう。
今の世の中、ゲスな本音が大手を振って歩いているっていう印象。

いや、殺伐としたえげつない話題や事件だけが、目についてしまうだけなのかもしれないが。

ただ、おそらくそれは昔からあったのかもしれない。
けれど昔は情報が表に出てこず、限られていたため、幻想(建前・倫理・道徳)を信じることができていただけのこと。

今は建前が消し飛んだ。
ネットのおかげで、誰もが匿名で本音を口にすることができ、無責任なきれいごとは疎まれるようになった。

けど、きれいごとや建前の世界はそれはそれで窮屈で息苦しい。
以前は、きれいごとに苦しませられた人も多かったと思う。

たとえば、育児を辛いと、昔の母親はこぼせなかったのでは。
母は無条件で子を愛するものと信じられていたから。

親の介護を辛いと表ではこぼせなかったかも。
子が親の面倒をみるのは当たり前と信じられていたから。

本音が言えるようになり、けっこうスッキリしている人も多いかもしれない。

そして現実には・・・
親が子を虐待して殺してしまったり、その反対もあったりと、家族幻想も崩れつつある。

ただ家族間の虐待などは昔からあっただろう。
単に認知されなかっただけのことで、不幸な子どもは今よりずっとたくさんいたに違いない。

だけど今は施設が預かり、子どもを保護する。

家庭の中も安心ではなく、人によってはそこが戦場となっているかもしれない。

そう、こんな本も話題になっているようだ・・・
「子どもを殺してくださいという親たち」



その前は「家族という病」(下重暁子)という本がヒットしていたっけ。

また「毒親」とか「毒母」とか、そんな言葉も出てきている昨今。

嫁姑問題は昔からあったが、夫婦間問題や親子間問題も根深いものがあるようで、家族は絶対的幸福の象徴ではなくなりつつあるように思った。

というわけで今やっと、様々な幻想から目が覚めただけのことかも。

それでも、せめてフィクションの世界くらいは「幸せな日常」があってもいいかもしれない。

で、それはありえない世界ではなく、人によっては現実にもありえる世界ということで・・・
本編「縁」に登場する四条夫妻についてはこんなカップルがいたらいいよね、というような感じで描きます。

が、その代り、四条夫婦の周囲の人間たちがくせ者です。
いわゆる、世間の価値観から見て「欠落している」と思われてしまう人物ですが・・・ま、生き方さまざま、人の生き方にケチをつけるなよ、というのがテーマです^^;


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[ひらめき]よろしくお願いします。


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