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あとがき・短編連作小説「これも何かの縁」 [創作・表現・作品感想]

改めて、連作短編小説「これも何かの縁」のあとがき。

※「~縁」最終章についてのあとがき風エッセイはこちら。
「篤き信仰心♪ 恋愛教・結婚教と憲法9条」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-03-14
「ヤンチャVSオタク」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-03-21-2
「理想の夫婦って?」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-03-21-1

・・・ということで連作短編小説「これも何かの縁」では、結婚して幸せカップルの姿もあれば、そういったものから撤退し、己の道を行く者もいたり、キャラによって様々な生きざまを描いてみた。

当初、四条静也と理沙の話からスタートしたこの物語。「こんなカップルいたらいいよね」みたいなノリもあり、夫婦愛・家族愛テーマで日本文化・風習を織り交ぜながら、ほのぼのハートフルな話を目指していた・・・

・・・はずなのに、なぜか小林和江や福田みすずがメインキャラとして活躍(キャラが勝手に動き出す、というやつだ)、第2部ではテーマは家族愛のみならず、べつに家族がいなくても、結婚しなくても、独りでいい、いろんな生き方ありでいいんじゃね? という話になってしまった・・・^^;

そうそう、多様性を認めようというわりには、どこか狭量な世間様。

これを書き貯めていた当時(ブログにアップし始めた時は全話、出来上がっていた)、「中年童貞」という言葉が出てきて・・・「犯罪者予備軍」「落ちこぼれ」と有害視されたり・・・「若者がエッチしない」と騒ぎ、いい歳した処女も問題視され・・・非モテやブス、ブサメンがどこか見下され、哂いものにされ・・・

ああ、これって何か既視感・・・そうそう、世間がオタクを叩いていた時と同じじゃん? と思った。

ただ、その時点でも、ワシはまだ勘違い・誤認をしていた・・・。
世間はようやくオタクを受け入れ、認めてくれるようになったと。

でも本当は違ったようだ。

出てくる出てくる、きれいごとじゃない皆の本音。反差別を訴える連中でさえ、オタクに対し酷い差別発言。オタクは人間ではないと言いたげだった。

皆、正義面しながら堂々とナチスしているじゃんw うん、ナチスするの楽しいよね。いや、ワシには楽しそうに見えたぞ^^

恋愛市場・婚活市場のえげつなさも知った。
堂々と人をモノ扱いし、ランク付けし、なるほどこれは劣等感をこじらせるよな、と思った。

そして、極めつけは・・・世間様がエッチ初体験年齢を取沙汰し、公の機関が調査し、「若者のエッチ初体験が遅いこと」を気にするようになり、「20歳過ぎた童貞と処女はちょっと遅れている、ランクが下、いつまでも童貞と処女では恥ずかしい、みんな早くエッチをしよう」という空気を作り出していたこと。

うわ、気持ち悪い・・・。

オタクを気持ち悪いというが、世間様のほうがよほど気持ち悪い。
キモオタのワシを含め、世の中、気持ち悪い人・気持ち悪いものだらけじゃの~www

ちょっと前まで、世間様はエッチの低年齢化を憂えていた気がするが、いつの間にか「若者がエッチしないこと」を嘆くようになり・・・

産めよ増やせよ、ならぬ、恋愛せよエッチせよ、になったようじゃ。

いい歳した童貞と処女はもはや戦犯扱い、非国民扱いになりそう。

これでは、『本物のエッチをするよりも、2次元の世界で満足するオタク』も問題視されることじゃろう。

いや、もちろんオタクだって、手っ取り早くエッチさせてくれる3次元のそこそこ気に入った人間がいれば、エッチするのも、やぶさかではないだろう。むしろしたいじゃろう。

が「多大なる努力をして、がんばってがんばって、時間とお金をかけて、交際に持ち込み、エッチしろ」となると、それは面倒だし、そこまで手間をかけたくないし、ならば2次元でいいやということになるのじゃ。

ああ、そうそう、こんなツイートがあったので紹介。
https://twitter.com/bot_hachu/status/830103433436729346より転載。

【童貞の人って、女子に相手にされないのを基本として生きているから「あのレベルより二次元のほうがいいもんね」とか言って普通の女子を好きにならないのだけど、逆にスーパー美人が優しくしてくれると「俺に女神降臨!」っつってコロっと好きになっちゃってでも高根の花だから落とせなくて結果童貞だ】

見下し、入ってますね^^;
けど、よ~く考えたら、モテない童貞は、己の身の丈に合わせ、ランクの低いブスで我慢しろ、と言っているようにも聞こえる。

なんか恋愛では幸せになれそうもないね^^;
哂われるだけ損。

とまあ、とにもかくにも・・・キモオタのワシの興味は「世間の基準から外れてしまった人」へと流れた。ワシ自身が世間の外れ者だからかの~。

なので、小林和江、福田みすずがメインに躍り出て、ほかにも沢田文雄、長山春香も誕生した。

一方で、世間の価値観を映し出させたキャラも登場させた。それが小林和彦・真理子、そして郷田浩だ。最後のほうでは、小林和江の母・敏子も加わる。

そこでこんな図式が出来上がる。
【小林和江・沢田文雄・長山春香・福田みすず】VS【小林和彦・小林真理子・小林敏子・郷田浩】

つまり・・・
世間の基準・価値観から外れた者たちVS世間の価値観・基準に沿った者・はまっている者たち

※ちなみに四条カップルは、世間の基準に沿った生き方をしているけれど、あまり他者とは関わりを持たないカップルでもあり、世間の基準から外れた者たちのことなど関知しないので、対立にならない。他者のことなど興味はなく、世間から距離をとっているカップルだ。

そして、恋愛が苦手なキャラたちを『電車男』のようにはしたくないと思った。

そう、あの『電車男』である。
(ワシはドラマ版最終回のそれも終わりのほうしか見なかったが、大方のあらすじは知っている。原作となった『掲示板』の方は見てない。実話かどうか定かではないし、釣りの可能性も大)

電車男は、恋愛成就という世間が求める基準内に入り、ネットの仲間たちから卒業した。
で、ネットの仲間たちは「ここには戻ってきてはいけない」といい、電車男なる主人公を送り出す。

つまりネットの仲間たちは下位であり、電車男はその「掃きだめ」から脱出した、恋愛成就に至った電車男は彼らより上位に立った・・・ということである。

電車男は恋愛成就で勝者となり・・・
電車男を応援した人間的に温かい彼らは『下層』『負け組』の集まりと位置付けられていたように思う。

少なくともワシはそう捉えた。

恋愛し、彼女をゲットしたことは、とてもとても偉いことのようだ。

恋愛成就した者は、下層の集まりであるコミュニティに戻ってきてはいけない、ということは・・・
上位者は下位者に関わってはいけない、交流してはいけないということをも意味している。

それも「ここに戻ってきてはいけない」(=下位の自分たちに関わってはいけない)というセリフを、物語上『負け組・下層』に位置づけられてしまった当の本人たちに言わせてしまう。

ああ、電車男もカースト物語だったんだな、と今にして思う。

世間の空気によって、自身が己をジャッジし、自分は下層である、と思い込ませる。

「電車男」は・・・実に巧妙なカースト制度を物語上で表現した。

そして、もし彼女がさほど容姿が良くなくて、世間で言うところの「ランクが下=Cクラス」だったら、世間の電車男に対する評価は落ちるのだろうな・・・

と、ワシは穿った見方をしてしまった。

連れている彼女の容姿で、男の価値が決まる。
郷田浩と同じ価値観^^


で、ほかにも、そういった物語作品は多いよね。恋愛成就・結婚成就=ハッピーエンド。

その上、恋愛をテーマにした物語では、女性キャラはたいてい容姿はランク上。脇役でない限り、ブスはありえない。(男性キャラにおいてはたまにブサメンもあったりするようだが・・・)
ブスが登場する時、それはギャグであり、哂いを取るための道具となる。

本当はえげつない恋愛物語。
物語によっては、イジメ要素も巧妙に仕組まれている。

(何度も話題にして恐縮だが、一番分かりやすいのはブスキャラが悪しざまに描かれた椰月美智子の「恋愛小説」だ。それについてはここを参照→http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-09-20-3

女の価値は美。まずは容姿を問われる。それがないと始まらない。
世間は「それは違う」と言うけれど、本音は違うだろう。

だから映像作品で真面目な恋愛ものを扱う時、メインキャラの女性は美人しか出さない。
視聴者がそれを求めるから。

というわけで、ワシは「恋愛や結婚するという生き方のみを最良とする物語にはするまい」と思った^^;

それぞれ、友だち、同僚、仕事仲間などなど、そういった人間関係で縁が結ばれて、心穏やかに幸せに暮らせる場合もあるだろうし、恋愛や結婚に囚われる生き方のほうが息苦しく、不幸を呼び込む気もする。

たとえば、いくら医師が収入が高く世間から認められたランクが高いとされる上位の職業であっても、皆が皆、医師になりたいわけじゃないよね。それだけで医師になりたいとは思わないし、合う合わないがある。いくらだって、ほかの職業=ほかの生き方があり、幸せになれるかどうかはまた別の問題。

自分には合わないのに、「これが世間から認められた生き方だ」として、無理して合わせようとするほうが不幸になる気もする。

恋愛や結婚・・・異性に気に入られようとする生き方ってちょっと息苦しそう。

ちょうど自分に合った人が現れ、結ばれるかどうかは縁、運だろう。
いなきゃいないでいい、そんなもんかもしれない。

そして・・・もうひとつ。小説「~縁」では、対立していた者同士が和解し、皆仲良しハッピーエンドにはなっていない。

小林和江と小林和彦・真理子、福田みすずと郷田浩、沢田文雄と郷田浩は、お互いに分かり合うということはなく、認め合うということもなく、距離を置き、最終的に「関わらない」という道を選択させた。

郷田浩に限り、忘れたいのに悔しくて忘れられない、ちくしょお~、という感じだ。未だに福田みすずと沢田文雄を嫌っている。だって自分よりもランクが下だと見下してきた者に『やられた』わけだから。

一方で福田みすずと沢田文雄は、郷田浩をどうでもいい人・関係ない人とし、記憶の隅に追いやる。

まあ、それが現実的だよな、ということで。

四条静也のみ、小林和江と距離をほんのちょっと縮めたくらいか。

だって、価値観の違う者同士が分かり合うって、めったにないことだもの。
そっちはそっちでご自由に。その代り、こっちも自由にやらせていただく、というのが現実的な解決方法だ。共存するということはそういうことだろう。

あるいは力でどちらかを従わせ、どちらかが合わせるか。

世間様はどうにかして、『リアルな恋愛を重視せず趣味に走るオタク』、あるいは『たくさんの女とエッチすることを目指す恋愛工学生』を改心させたいのだろうな。「正しい恋愛をせよ」と。

「じゃないと不幸になるよ」と脅し、「あいつらは下層だ、かわいそうだ」「あいつらは気持ち悪い」という空気を作り上げる。

極めつけは「あいつらは犯罪者予備軍」「犯罪を誘発させる存在だ」と社会の害悪のように仕立てる。

こうして自分たちの価値観に従わせようとする。

※なのでオタクや非モテのほかに、エッチしまくり恋愛工学生にも興味をもった。どちらも世間から白い目で見られることにおいては同士かもしれん。

けれど、法を犯さない限り、自由だ。

力づくでいくなら、規制する法を作るしかないわけだけど、多様性を認めようというのとは逆行しているよな。

現行の世間の価値観とやらにはまっている人たち=多数派の人たちは、ほかのマイノリティの価値観が許せない。

そういう人は、やっぱり「自分たちの正しい価値観」とやらで他者を縛りたいのだろうな。
皆、同じ価値観で統一したい、そのほうが管理しやすいしね。

で、安心なのだろう。
(その気持ちも分からないではない。だって価値観が全く違うイスラム教徒が大量に日本国に入ってきたら、心配だもの)

結局・・・相手と距離を置くか、それとも力づくで相手を屈服させ、こちらの価値観に従わせるべく戦うか・・・それしかない。

ま、平和に、お互い距離を置く、関わらないのが一番賢いやり方かも。

おっと話題がずれてきたな。

まあ、とにもかくにも「これは何かの縁」を読んでくださった方、お付き合いくださり、どうもありがとうございました。
とりあえず、連載終了です。


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理想の夫婦って? [家族・夫婦・子育て・子なし]

52編目「それぞれの道・四条カップル」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-03-29

短編連作小説「これも何かの縁」本編の最終回・・・とりあえず四条夫婦で締めました。

四条夫妻については、こんな夫婦がいたらいいよなあ、という感じで描いてみた「~縁」。
そこで「~縁」あとがきエッセイとして、まずは結婚・夫婦・家族について思うところを語ってみよう。

ホリエモンは「家族など持ちたくない。こんなに豊かな世の中で関係を固定化するのはリスクだ」と考えているそうだ。

また、我らが藤沢数希氏もツイッターでこんな発言をされていた。

https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/840905626859446272より転載。
【対等な関係の大人の男女がいっしょに暮らすって、悲惨な状況だよね。対等ってことは、諍いが起こったらいちいち終わりなき紛争が起こるってことでしょ。そして、そうした諍いが結婚生活の至る所に散らばっている。ああ、考えただけで恐ろしい】


なるほどなあ。
人間関係の固定化はリスクがある、という考え、わかる気もする。

たとえば、学校。
ある一定期間、クラスという器に、子どもが閉じ込められ、人間関係が変わらない。固定化される。

うまくいけば、そこで友情が育まれる。
長い時間、共に過ごすのだから。
喧嘩しても、離れるわけにもいかず、強制的に教室の中で一緒にいなくてはいけない。縁を切るのは難しい。
だから仲直りの機会もある。

けど、一方でイジメも起きやすい。

イジメられる側にとっては地獄だ。
クラスという固定化された人間関係から逃げられない。

逃げるとしたら不登校になるしかない。
でも、授業を受ける権利が阻害され、勉強が遅れ、ややもすれば落伍者扱い。

家族間の暴力、虐待、犯罪も同様。

簡単に逃げられないって、リスクが高いことなのだ。

とはいっても、常に流動する人間関係の中で、長い時間をかけて親しくなるのも難しい。
相当に魅力ある人間でないと、相手からすぐに切られてしまう^^; 情を育む間もなく。

流動化する人間関係の中で、相手から早々に切られることと、
合わない人間関係が固定化し、逃げ場を失うこと・・・

どっちがマシか、だな。
運もあるよなあ。

いい人間関係に恵まれたら、固定化した中でその縁を育てていきたいし、あまり恵まれなかったら、早くそこから脱したい、離れたい。

ところで、対等な者同士が一緒に暮らす・・・って、まあ、お互い譲らない同士だと難しいかな。
けど、ある程度、価値観が似ていれば、お互いが感情に走らない性格ならば、話し合いでの歩み寄りで何とかなることもあるかも。

「~縁」の四条静也と理沙は、価値観が似ており、で、学歴、職、収入、年齢と何から何までほぼ対等という稀な間柄の設定だ。

まず育ち・境遇が同じ。
子どもの時は家族に愛されて育ち(虐待は受けてない)、家族を亡くし、孤児となり児童養護施設で育った。
お小遣いの額も同じだし、金銭感覚も似通ってくるだろう。

施設内では家事の指導もあり、二人は同じやり方を学んでいる。(ただし理沙のほうは母親から多少、家事を教わっているので、そっちのやり方も記憶にあるだろうけれど)
よって、家事のやり方で揉めることも少ないだろう。

で、同じ学歴、同じ職場、同じ年齢、同じ収入。

ごく自然に対等でいられるし、価値観が似ているので話し合いで解決できる。

・・・っていう四条夫婦みたいなカップルって、希少かも?
ま、これも縁じゃ。

そうそう、ネット上で誰かがこんなことを言っていた。
【違う価値観を許し合うのが本当の愛。同じ価値観に合わせることではない】

全て自分と同じ価値観という人間はいないので、折り合い付けて、摺合せして、妥協点を見つけられるかどうかなんだろうな。

けれど、まるっきり価値観が違うとそれも難しいのかも。

対等であることは大事だろう。
そうでないと上位の者に下位が合わせることになり、下位の者が我慢を強いられ、相当なストレスを受ける・・・早々に関係が壊れる気がする。

※ワシは高校1~2年まで寮生活を経験しているので、下の立場で生活していくことの息苦しさ、ストレスは分かる。それが数十年続くなんて考えられん。

ま、何はともあれ、婚姻であろうが同棲であろうが、一緒に暮らすなら、相手が信用できるかどうか、だよな。
運命共同体みたいな感じになるんだろうし。家計を共にするって、リスクが高いし、よほどの信用がないとできないよな。金銭感覚の問題もあるだろうけれど、その信用関係を築くことができるのか、これが一番のポイントになりそう?

ところで、四条カップル・・・二人とも公務員だから、夫婦共働きでいけば老後も年金で豊かな暮らしができそう。安泰だよな、日本が破たんしない限り。やっぱ理想のカップルかも^^;

けど、バブル時代だったら・・・彼らは見下されていたかもなあ。
決まりきった地味な仕事、恋愛を楽しまずにすぐに結婚、質素な倹約生活、無趣味、友だちがいない、もう将来が見えてしまっているレールに乗った生き方だとして、つまらない人生だと。

世間の評価なんぞ時代によっても違う、あやふやな代物じゃ。

このツイートを紹介して締めよう。

https://twitter.com/a_n_tokyo/status/851105084381450240より転載。
【カップルはバランスが取れるもの。そうでないなら、破綻する】


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それぞれの道6・四条カップル [本編「~縁2」(短編連作小説集)]

短編小説「縁」本編・52編目。
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

最終章・四条カップルの話。

ということで本編最終回。
やっぱ四条静也と理沙で締めないとね^^(4000字)

では、以下本文。

   ・・・

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タグ: 短編小説

ブス弄りする底意地悪い人 [自殺・イジメ・差別・生き方・人間関係]

3月27日追記。

「各方面からフルボッコの茂木健一郎氏」
http://npn.co.jp/article/detail/27468333/より一部転載。

【自身のツイッターで、「日本のお笑い芸人たちは、上下関係や空気を読んだ笑いに終始し、権力者に批評の目を向けた笑いは皆無。後者が支配する地上波テレビはオワコン」と発言し、お笑い芸人やテレビ業界を批判した脳科学者の茂木健一郎氏。このつぶやきは大きな騒動に発展したが、茂木氏の意見に大御所芸能人たちが続々と反論した】

・・・とのこと。

茂木さんはあまり好きじゃないが・・・確かに後輩への虐めのように見える弄り、あるいは女性へのブス弄りで哂いを取ろうとするお笑い芸人、いや、お哂い芸人が支配するテレビ界はもうオワコンでいいんじゃね?

人を哂いものにする芸人さんたちによって、イジメ空気が作られるし。

・・・・・・・・・・
3月7日追記。

「日本版『アナと雪の女王』現象とは何だったのか―英語版とまったく違う物語の秘密」
https://news.yahoo.co.jp/byline/sendayuki/20170306-00068399/

一部編集転載。

【この歌が「ありのままで」「このままでいいんだ」というメッセージを与え、多くの女性たちが励まされた。
しかし実際には、この歌を「ありのままで」と訳すことによって、映画のストーリー自体もまったく作りあげられしまうという、ある種「日本版『アナと雪の女王』」になっていることはあまり知られていない。日本語版は、英語版とは全くの別物になっているのだ。
本来の英語版では、「ありのままで」ではいけないというストーリーである】

【あるテレビ番組では、アラフォーのタレントさんと女性アナウンサーが、「このままでいいんだ」というメッセージを受け取って、励まされたと熱く語り合っていた。

たいして爆笑問題の太田光さんは、「変な不細工な女が、松たか子の歌、歌っちゃってさ。『ありの~ままの~♪』なんて言っちゃってさ、お前ありのままじゃダメだろ! ブスと雪の女王」と、そういった現象を揶揄していた。
他にも男性タレントは、総じてアナ雪現象を「気持ち悪い」と揶揄し、女性たちの熱狂と対照的であったと記憶している。】

転載終わり。

キレイであること、キレイになろうと努力することを求められる日本の女性は疲れているのかも。
だから「ありのままでいい」という歌詞に救われたところもあるのかも。

けれど男性はそれを許さないようだ^^;

ブスはほんと生きづらい^^;

痩せなきゃダメ、おしゃれでないとダメ、化粧で何とか「見られる顔」にする・・・いやあ、女性が美にかけるエネルギーってすごいけど、それを本当に楽しんでやっている人ってどれくらいいるんだろう。

化粧しないと見られる顔とならず・・・いやあ、ありのままの素顔ってそんなに醜いですかね。
まあ、きっとみんなを不愉快にさせてしまうのだろう、とくに日本人(東洋人)の顔は。

ありのままでいいじゃん、もちろん、認められることはあきらめなきゃいけないんだろうけど、そんなに認められたいのか? とも思う。この底意地悪い社会に、底意地悪い人間たちに。

もう認められなくてもいいじゃん。自分が快適に過ごせる程度の生活さえできれば。(って、これが難しいのかもしれないが・・・)
醜い素顔に醜い人間、醜い社会、ありのままに醜くいこうぜ^^;

そう、ブスブス言っている日本の男性陣も貧相というか、けっこう醜いぜ^^;
世界基準でいけば、日本人の男性も相当にブサイクでみっともない。体も貧弱だし。
女性を哂う資格はないのだ。

貧弱、貧弱、貧弱~♪(おっとジョジョを思い出すぜ)

海外の女性から見ると、貧弱な肉体の日本人男性など、男としての魅力ゼロかもしれないな^^;
肉体も貧弱だから、その劣等感から心も貧弱になるのかもな。

東洋人の中でも、端っこに位置する島国・日本はほんとうに醜い人種らしいよ。大陸系と違い、混血がほとんど入り込まなかったのが原因のようだ。

もち「醜いか美しいか」は、白人至上の社会が決めているんだけどね。
白人からみれば、日本人は「土人」に見えるようじゃ^^; ま、醜い黄色い猿ね。

ま、日本の場合は少子化がすごい速度で進んでいるっていうし、醜い日本人が減って、いいんじゃないですかね。
上野千鶴子氏は「オタクは再生産されずに滅びていってほしい」と発言していたが、醜い日本人そのものが再生産されずに滅びっていくのが「美」のためかも~。(おっとサヨクが大喜びしそうな考えじゃの。ナチス思想じゃ)・・・

うむ、ワシも喜んで淘汰されようぞ。醜い遺伝子は再生産しないようにしなくては。おまけに世間の嫌われ者のオタクだし。皆を不愉快にさせないように、できるだけ閉じこもるっちゃ。

ということで・・・英語版では「ありのままではいけない」「閉じこもってはいけない」「心の扉を開いて」というメッセージらしいが、底意地悪い日本では「閉じこもって、世間と距離を置いて、自分の心を守れ」となるしかない^^;

なので、ワシは「長山春香」をあのように描いているのじゃ。

※短編小説「これも何かの縁」より、長山春香の話はこちらをどうぞ。
「醜い世界」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-02-18
「梅雨明け・孤独な幸せ」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-02-20
「秋の夜長・読書週間」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-03-06

※関連記事
「愛子さま、激やせ」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-11-01-1
「えげつない本音・美容整形の果ていあるもの」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-09-28
「オタクは滅びてほしい・上野千鶴子のナチス思想」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-12-24
「ミスワールド日本代表はハーフ・世界基準では日本人はブス?」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-09-14-1
「合唱する中学生の容姿をバカにした某社会学者の不快な発言」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-09-26

・・・・・・・・・・
3月1日追記。

短編小説「これも何かの縁」より40編目「同窓会」更新。http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-03-01

ここの話でも「ブス」という言葉が結構出てきてますね^^;

小説に限らずブログ記事エッセイでも、今現在の美の価値基準から外れた容姿をしていることを指すに当たり、とりあえず「ブス・ブサメン」という言葉を使用しているけれど・・・

「美しさとは社会の中での価値観」ということで、この記事を紹介。
https://note.mu/keisakusato/n/n7d80747e0947

この記事によると、ブス、不細工、世界的に見ると・・・日本人女性は他の人種の男性たちから、さほどブスとは見られていないらしい? 一方、日本人男性はブサイクらしい^^;

まあ、何にせよルッキズムの人って・・・厳しい~
https://twitter.com/a_n_tokyo/status/835412430431768577

子育て中、家の中で、そんな美容とかおしゃれとかやってられないって。
上から目線でかわいそう扱いのマウンティング・・・いやあ、えげつない世の中です。

・・・・・・・・・・
2月21日本文。

「おぎやはぎ小木、ブスが飲まされる理由を分析 ・みんなお前から逃げたいから」
http://news.livedoor.com/article/detail/12673778/

・・・というようなテレビ番組があったらしいの。ワシはテレビをあんまり見ないので、こういった情報には疎いのだけど・・・

それについて、↓このような記事が目に留まった。

「女性は自分のことをブスだというべきではない」
https://cakes.mu/posts/15423

一部転載。
【こういう人の見た目をネタにこき下ろしたり笑う番組というのは、日本の地上波テレビでは「普通」に放送されています。

男性評論家やお笑い芸人は、女性や目下の人対してブスだ、生きる資格がないなどと、いいたい放題です。反撃されないと思いこんでいるので、それほどひどくはない顔の造形を否定し、体型を否定し、人格を否定し、お茶の入れかた一つを笑い者にします。

まるで相手が泥人形か何かのように、です。

しかしそんな男達の顔は、正直いって平均以下で、頭髪は寂しく、金とテレビに出ているという事実がなかったら、誰も寝たいと思わないようなゲスな人間にすぎません。

しかし、私が嫌だなと思うのは、こううい番組が当たり前のように放送されることで、見た目を笑うことは社会的に当然のことだと思いこんでいる人が大勢いることです。

他人を笑う側の人間だけではなく、笑いものにされる方の人も、当然だと思いこんでしまっています】

転載終わり。

ということで、この記事では・・・自分はブスだと思い、結果、自信をなくし、積極性をなくし、活動の自主規制にはまり、人生そのものを委縮させる危険性を説いているようです。

なるほどなあ・・・でもつい「ブスですみません、生きていてごめんなさい、できるだけ引っ込みますね」って思っちゃうよなあ。そうしておけば、それ以上は攻撃されないしね。一種の予防線ってヤツだ。

日本のようなイジメ社会で生きるには、とりあえず卑下して謝っておけばいいや、と安易に考えてしまう。

もち、あまり自尊心が低いことを示せば、相手はさらに増長し、こちらを虐めてくる、無礼な態度をとり、軽く見て、侮辱し、悪けりゃイジメてくるだろうけれど。

何にせよ、こちらを蔑んでくる人とは関わらないことである。
ワシも予防線張ったあとは逃げる。

ただ・・・男性だけでなく女性も「調子に乗った(積極的な)ブスは嫌い」「ブスが調子にのっているとムカつく」という意見をツイッターなどで見かける。

椰月美智子の「恋愛小説」でも、調子にのったブスキャラをこき下ろしているし、辻村深月の「ゼロハチゼロナナ」「盲目的な恋と友情」でも身の丈に合わぬ夢を抱いたブスの末路は周囲を巻き込んで不幸になる、という結末だった。

世間全体「ブスの自覚を持ち、ブスは調子にのるな、美人以外は分をわきまえろ」という空気に包まれているような・・・^^;

でも、日本のように明け透けに容姿や若さが求められる先進国はやはりめずらしいようで・・・
まあ、人の見た目を哂う社会って、教養がないというか、文化度が低いというか、頭悪そうで品はないよな。(なんて言うとブスの僻みと批判されちゃうかな^^;)

ワシの物語「~縁」キャラ・長山春香のような目に遭っている女子はわりといるのかもしれない。

※短編小説「~縁」より悲惨なイジメを受ける長山春香の話はこちらをどうぞ。
「醜い世界」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-02-18
「梅雨明け・孤独な幸せ」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-02-20


それにしても、お笑い界ってレベルが低いの。
イジメや蔑視、侮蔑で哂いを取ろうとする最低の行為に、ワシは笑うどころか、嫌悪感しか持てないのだけど。

今は無き島田紳介、松本人志もそうだったけど、この手の男性って意地悪さが顔ににじみ出て、ほんと醜いの~。

※島田紳介は過去、フィギュアスケートの伊藤みどり選手の容姿をあげつらい、バカにした。さすがにスタジオはシーンとなってしまい、微妙な空気が流れ、島田紳介もばつが悪そうだったが。それとは別に、スピードスケートの女子選手の太ももがかなり太いということで、からかったこともあったっけ。とにかく女性の容姿を哂う芸人という印象。やめてくれてよかったと思っている。

いや、お笑い界だけではない。
作家の林真理子がエッセイにも書いていたが・・・女優の吉行和子も相当に意地悪かった。

林真理子が結婚した時の事。
当時、ワイドショーでコメンテーターでもしていた吉行和子は、林真理子の花嫁姿を「馬子にも衣装」と言って哂ったのだ。
その時の意地悪そうな顔・・・いやあ、上から目線の美人を気取っているだろう女の醜い部分を見せてもらいましたって感じ^^;

林真理子は吉行和子を「意地悪そうな顔」「忘れない」と言い、かなりご立腹の様子だった。
私も同じ感想を抱いた。
女優・吉行和子は作家・林真理子をかなり下に見ていたのだろう。

これで女優・吉行和子がどんなに名演技をしても、ワシは「意地悪い女」としてしか見られなくなった。

もちろん意地悪な役柄の時には「おお、ぴったりじゃん」と思うが、優しい役を演じても全てウソっぽく見える。

ということで、この世の中、男も女も意地悪い奴は相当に意地悪いで~。

だから、長山春香を描いたのだ。
現実にああいう目に遭っている子はいるだろう。

だって、大人社会がこうなのだから。

ま、これが日本社会のレベルだということで、この醜悪な社会の下位層に属するからといって、本当は卑下することはないのかもしれない。

マウンティング意地悪見下し社会に疲れているそこのあなた、オタクの世界は楽しいぞ。

さてさて・・・
そんなワシは気に入っている人&興味ある人の発言やツイートはまめにチェックする。
真の勝ち組女性の忌憚ない発言にも注目している。

その本音トークを紹介しよう。

https://twitter.com/a_n_tokyo/status/828166971363463168
【弱く格好悪い男ほど無礼で、強く格好良い男ほど優しい】

https://twitter.com/a_n_tokyo/status/828162796898578433
【私が見てきた限りでは、男で東大京大卒のような学歴があっても無職やワーキングプアになるのは圧倒的に苛められっ子気質の人。ひ弱なのに、学校名を根拠に苛められっ子が図に乗った感じの人。苛められっ子は空気読めないから、一線を越える。そして、ブン殴られる(比喩です)】

https://twitter.com/a_n_tokyo/status/828161609033871360
【ヒトも所詮は動物だから、ひ弱なのが偉そうだと本能的に受け入れられない。人によってはムカつくものなのよね。苛められっ子が図に乗る感じ、それがダメな人は多い。
群れを率いるリーダーには動物としての強さ、そういう資質が必須だと思う】

現実は・・・そうかも・・・だよなあ。
だから、「これも何かの縁」では、「福田みすず」「沢田文雄」のことを考えてしまう。

で、これは男女逆にしても言える話。
というか、そういう風に思っている人は割と多い気がする。

世間の価値観により「負け組」とジャッジされた人は人に見下され、こうして嫌われる。

ひ弱そうなのがエラそうだとムカつく・・・か。
「ブスが調子に乗っているとむかつく」と通じるものを感じる^^;

けれど【弱く格好悪い男ほど無礼】は当たっているかも。
かの小木さんというお笑いの人も、そうだろう^^;

というか、育ちが悪そう。育ちのいい人間は無礼な態度をとらないし、意地悪くないもの。

そう、このツイート主の言うことは当たっているのだ。

なので、意地悪い人間=育ちの悪い人間からは離れた方がいい。

ちなみに育ちがいいって「お金がある・裕福である」ってことじゃないからね。愛されて育ったか否か、周囲の人間関係、人間環境の良し悪しのことを言うのだ。

意地悪い人自身、さほど愛されず、周りの意地悪な人たちが多かったのだろう。
確かに「周囲から見下され虐められて育ったけど、性格はいい」なんて人というのは、ま、いないだろう。人間、そんなに強くないもの。
どうしても性格が歪む。これは仕方ないことだ。

そういうことでは気の毒かもしれないけど、意地悪な気を周囲に振りまき、イジメ社会を作っていくので害悪だと思う。

※そーいや、この小木さんって、容姿を弄られるのが嫌になって辞めた女性芸人のことも、批判していたっけ。プロ根性が足りないって。
・・・いやいや、プロなら、安易に人の容姿を貶して哂いをとろうとすることこそ恥ずかしい気がするのだが。

いや、別にブスが嫌いでいいんですよ。
女もブサメンが嫌いだろうから。

お互いに貶し合いましょう。
ま、容姿が劣っている人間をバカにしていいという空気は作られてしまうけれど。

オタクよりも、こういった人たちのほうがよほど有害なのでは、と・・・産業廃棄物・負け組・最下層キモオタのハヤシは思ったのでした。ま、負け犬の遠吠えということでお許しを。生きていてごめんなさいね~。安楽死の自由化を求めます。イジメ世界からは退散、退散。

小木さんという人(45歳だって? いやあ、なんだかね・・・)、娘がいるそうだけど、娘さんがブスブスと虐められても、それを批判する資格はなくなっちゃったね。

ま、もっとブスやブサメンが嫌悪されるのはごもっとも。
つうか日本人(東洋人)は白人から見ればほぼすべてブスとブサメンだろうから、日本人そのものができるだけ少なくなっていったほうがいいよね♪ 少子化万歳。まさに「日本死ね」だね。
ブスとブサメンの日本人同士が容姿を貶し合う醜い世界・・・実に香ばしいですな。上野千鶴子じゃないけど、平和に滅んでいきましょう。


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・・・・・・・・・・
余談。

ワシのブスキャラといえば、長山春香のほか、福田みすずもいるのだが・・・彼女についての物語を紹介します。

「嫁き遅れの雛人形」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-25-2
※ここで福田みすずは、容姿が劣る従姉の花嫁姿を哂った親せきたちを見て、自分は結婚式は絶対に挙げないと誓うシーンがある。女優の吉行和子のような人はけっこういるのだろう。

「クリスマス・コンプレックス」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-12-09-5
※福田みすずの学生時代、痛い過去の話。容姿コンプレックスは厄介じゃの。

そして、そのコンプレックスを受け入れ克服する。福田みすずのお見合い編・全4編は↓こちら。
「苦い縁談」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-01-03
「ドライなお見合い」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-01-10
「出しっぱなしの雛人形」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-01-18
「桜の葉」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-01-25

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タグ:イジメ ブス

ヤンチャVSオタク [恋愛・婚活・中絶・不倫]

短編小説「これも何かの縁」、本編ではとりあえず最終章に入ってます。
その50編目、51編目についての、あとがき的なエッセイ。

50編目「それぞれの道4・郷田浩」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-03-24-1
51編目「それぞれの道5・沢田文雄」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-03-25

高校時代、郷田浩はヤンチャないじめっ子、沢田文雄はオタクないじめられっ子だったわけだけど・・・

こんなツイートを見つけた。
https://twitter.com/yami_miru_otoko/status/845253196993912833より

たしかに・・・
世間って、昔、ワル=ヤンチャしていて、今はそこそこ真面目にやっている人は評価されるけど、そのヤンチャにいじめられ、心を傷つけられ、未だ立ち直れず引きこもっていたりする被害者には冷たかったりする。ややもすれば、いじめられた方にも原因があるのでは、と思われたり。

世間の本音のところでの評価はこうだ。
いじめっ子なヤンチャ>いじめられっ子なオタク

なので人権にうるさいはずのリベサヨ朝日新聞が持ちあげる上野千鶴子氏は堂々と「オタクは滅びっていってほしい」と発言できるのじゃ。

それだけオタクは嫌われているし、いじめられても仕方ない、いじめられたくなきゃオタクをやめろ、オタクを治せ、と世間は思っている。

そう、これは、高校時代に郷田が沢田にやっていたことだ。

※この話についてはこちらをどうぞ。
「風のない日の鯉のぼり」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-02-02

※大人になってからの沢田VS郷田の話はこちらでどうぞ。
「同窓会」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-03-01


話を元に戻そう。

ネットではオタクは元気だが、やっぱりマイノリティなのだ。

なので、物語の世界くらいは、これをひっくり返してみたかった。逆転させたかった。

けど、まあ、沢田の成功は稀なケース。
現実は厳しいよな。

沢田文雄あるいは長山春香のように、何か夢中になれるものが見つかればいいのだけど。そうすりゃ、周りの人たち=世間の目などあまり気にならなくなる。

ということで、郷田浩・・・いやあ、酷い男ですが、作り手のワシにとってはおいしいキャラでもある。
彼に男の嫌な部分を表してもらいました^^;;;

郷田浩の言動は『世間の本音』だ。

この郷田浩の本音部分に共感する殿方も少なくなかったりして。
そう考えながら、郷田を描いた。

そんなところへ、こんな記事を見つけた。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170313-00518588-shincho-ent

うん、郷田浩はここに出てくる「吉田沙保里選手を見下したプロデューサ・福田氏」と同じ価値観を持っているかもな。女性はまず容姿。能力や才能、性格は二の次、三の次。そして容姿が世間で言うところの美の基準から外れていると馬鹿にし、女性としての価値はゼロだとし、上から目線で哂う。

もちろん、男全員がそうだとは言わない。(福田氏に反発した男性もいるわけだから)
でもけっこう、よく聞く話。

実力・才能があっても、女性の場合だと容姿が問題にされ、陰で馬鹿にする輩・・・わりと耳にする。

そういえば、今の時期、テレビのニュース番組などではアシスタントの女の子が替わるのお。
かなり歳だろう男性キャスターはそのまんまで、アシスタントの女性が新しい子に替わる。歳食って美の価値が落ちていく女は降ろされるのだ^^; 

今、ニュース番組を担当する女性キャスターっているっけ?(ワイドショーの司会者ならいるけれど)
女子アナはBBAになったら降ろされる。男性はずっとご活躍だけれども。

そう、結局は女の価値は美。BBAになると美が落ちるので、若さも重要視される。

女性の役割は「お花」。
BBAになって枯れていくお花には価値がなくなる。
(なので、福田みすずは花のような生き方はしないと決めた・・・)

美と若さ。
世間が本音の部分で求めている女の価値だ。

なので悪辣ながら男性の本音を正直に表す郷田浩は貴重なキャラなのだ。

郷田は、『ランク・価値の低い者』を見下す。
正直なのだ。

見下している人間と分かり合うこともない。気持ちが通じ合うこともない。
よってハッピーエンドもないし、救いもなく、郷田の章は終わった。

架空の物語世界くらいは救いのある気持ちのいいハッピーエンドであってほしい人も多いだろうけれど、「現実は違うよな」と白けることもあり・・・郷田には現実を背負ってもらうことに^^;

みすずと沢田は、郷田を「どうでもいい人」として忘れるけど、郷田の方は忘れるどころか憎悪に駆られた^^;

ま、郷田にどう思われようが、みすずにはもう関係のないことで、郷田自身の問題じゃ。

それに「女は容姿だ。美人でないと価値はない、ブスは論外」と思ってしまう男性がいるのは仕方ないこと。
これはもう好き嫌いの感覚なのだ。その人の価値観。

女性が「オタクは嫌い、オタクは論外」というのと一緒。

上野千鶴子氏が「オタクは滅びっていってほしい」と思い、それを公に発言するのも自由。

なので男性が「ブスは滅びっていってほしい」と言うのも仕方ない。

女性も、自身が『気持ち悪い』と感じる男には近寄ってきてほしくない。
ならば男性も、自身が『ブス』と感じる女には近寄ってきてほしくない。

郷田浩が福田みすずをどう思おうと自由。

彼の罪は「みすずを利用しようとしたこと」、それ一点だ。でも利用するに至らず、離れることになった。それが郷田浩と福田みすずにとって不幸回避となった。

実際、世間の価値観から逃れるのは難しい。
福田みすず、沢田文雄、長山春香はレアケースだろう。そこは物語の中の「こうであるといいな」という夢の部分・理想部分である。けど、不可能ではない。

で、世間の価値観と共にする郷田のような男性には、ぜひ美人をモノにしてほしい。
とくに結婚には、妥協してほしくないものよの~。

周りはきっと「妥協しろ、じゃないと彼女はできないぞ、結婚できないぞ」と言うだろうけれど。

でも、妥協すれば、きっと心の中は・・・「俺はこの程度の女としかつきあえないのか、俺はこの程度なのか」と、自分の価値まで落ちた気分になるだろう。

相手を見下し、自分をも見下すことになる。
不幸への入り口じゃ。

まあ、ワシ個人的には・・・才能ある女性を容姿で見下す男性って、相当にカッコ悪いと思うが。
で、見下し行為をジョークや哂い話でやっちゃうので、自分のカッコ悪さを自覚できないんだよなあ・・・つうか、自覚したくないんだろう^^; 

どこか劣等感があるんだろうな。郷田浩のように。

プライドだけは高いけど、劣等感も凄まじい。

ま、こういった男性からは退散退散、できるだけ関わらないことだ。
見下し行為で自分の劣等感を癒そうという人間と関わると、碌なことにはならない気がする。

で、美人さんでも歳食ったら、こういう男には雑に扱われそう。
何せ「女の価値は美」なので、こういった男性は若い女に走るだろう。

というわけで、日本では相変わらず不美人・ブス・BBAは生きにくそう。

郷田浩の言う「調子に乗ったブスは気に食わない」「ブスはおとなしくしていろ」って思っている人、わりといるのでは。(ツイートでもよく見かける)

これは男性に限らず、女性もそう思う事があるようだ。世間の価値観に毒されすぎじゃの^^;

※関連記事
「ブス弄りする底意地悪い人」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-02-21  
「えげつない本音・美容整形の果てにあるもの」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-09-28
「差別やむなし」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-03-11
「オタクは滅びてほしい・上野千鶴子のナチス思想」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-12-24


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それぞれの道5・沢田文雄 [本編「~縁2」(短編連作小説集)]

短編小説「縁」本編・51編目。
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

最終章・沢田文雄と担当の浅野仁の話。

郷田浩と福田みすずをモデルにした沢田文雄の漫画は大反響を呼んだ。

沢田文雄は郷田浩に思いを馳せる。
世間のランクを気にして、劣等感を募らせていたのは郷田も同じだった。

もう高校時代とは縁を切る。
小林家からも出ていく。

『真っ当な人たち』とは離れ、自由になる沢田だった。(3700字)

では、以下本文。

   ・・・

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それぞれの道4・郷田浩 [本編「~縁2」(短編連作小説集)]

短編小説「縁」本編・50編目。
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

最終章・郷田浩の話。

以前から気になっていた漫画コミック誌を手にする郷田浩。
ある漫画をチェックする。

それが自分と福田みすずをモデルにした話だと分かり、作者が沢田文雄だと確信する。
怒る郷田。そして再び、福田みすずのことが思い起こされ・・・

女はやはり容姿だ。
自分は福田みすずみたいな不細工女は生理的に受け付けられない。
ブスは論外・圏外だ。ブスとは関わりたくない。

郷田浩の本音が炸裂。(5900字)

では、以下本文。

   ・・・

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篤き信仰心♪ 恋愛教・結婚教と憲法9条 [恋愛・婚活・中絶・不倫]

短編小説「これも何かの縁」、本編ではとりあえず最終章に入ってます。
そこで47・48・49編目について、あとがき的なエッセイを。

47編目「それぞれの道1・小林和江」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-03-19
48編目「それぞれの道2・小林和彦」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-03-20
49編目「それぞれの道3・福田みすずhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-03-21

もう『恋愛教』『結婚教』から抜け出している福田みすず。

まあ、彼女のどん底は「劣等感から好きになりかけていた桐山を試すような卑屈なことをし、結局、嫌われてしまった事件」だったわけで、郷田浩とのことはそれに比べたら大したことではなく・・・そもそも郷田の事は好きでもなかったので傷つかずに済み、今も強くいられるのだ。

※福田みすずと桐山との話はこちらでどうぞ。
22編目「クリスマス・コンプレックス」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-12-09-5

※みすずと郷田浩の前話はこちら。
「苦い縁談」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-01-03
「ドライなお見合い」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-01-10
「出しっぱなしの雛人形」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-01-18
「桜の葉」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-01-25

※ちなみに47編目(小林和江の話)と48編目(小林和彦の話)の、前話はこちら。
44編目「マイノリティ」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-03-10


というわけで・・・
最初から、みすずに『恋愛や結婚させてハッピーエンドな話』は全く考えてなかった^^;

小林和江もさほど結婚に執着はしてない。縁があればするし、どちらでもいい。和江なら事実婚、同棲を選ぶかもしれない。沢田文雄の担当編集者・浅野仁(福田さりなの元ダンナ)が合いそうじゃの^^;

誤解なきよう。
恋愛や結婚を否定しているわけではなく・・・そちらは四条カップルにお任せじゃ。

ただ・・・
恋愛や結婚をあきらめるな、勇気をもって臆せず恋愛しよう、そして結婚しよう・・・それこそが幸せ、物語のハッピーエンドとは思っていない。それだけのこと。

でも・・・「恋愛や結婚してこそ幸せ」と思っている人、未だに多いかもなあ^^;

小林和江の母のように、結婚して子を産み育てることこそ、真っ当な生き方と信じている人。
んで、小林和彦のように、結婚せず=家庭を持たず独身でいる者を見下す人。

家庭を持つのは幸せであるけど、大変でもあり・・・
その大変なことをしていない独身者の姉・和江と従弟の沢田文雄のことが何となく気に食わない小林和彦。

だからこそ「姉の和江と従弟の文雄は不幸だ」としたい。

というか、子どものために動いている自分が、子どものいない彼らにあれこれ言われるのは腹が立つだろう。

自分とは違う生き方をしている他者を否定する人って、けっこう大変な生活しているのかも。

で、ラクしている風に見える人たちを過剰にディスってしまう。それで自分のがんばりを肯定したいのだ。

48編目はそんな和彦の心情を綴った話じゃ。

現実でも、こういったことはままあるだろうけど、「勝ち組に見えるけど、それだけに大変な思いをしているのだな」と温かく見守ってあげよう。

確かに子どもを育てるのは本当に大変なことなので、それをやらない人は「下位だ」としたい気持ちも分からなくもない。
つまり子育てしている人はもっと尊敬され、とても偉いこと、となればいいのではないだろうか。

で、大変だからこそ「それをやれば幸せになれる」という信仰心が必要なのかもしれない?

そこで、ふと思う。

結婚=幸せ、憲法9条=平和、どっちも宗教がかっていて似ているな、と^^;

ただ、結婚すれば幸せになれる、憲法9条があれば平和が保障される、と本気で信じている人は減ってきている気もする。

信じているというより、信じたい・・・のだろうな。

で、どちらもリスクについては考えたくない。
結婚は良いもの、憲法9条も良いもの、としたいから。

けどもう、そうは言ってられなくなる時代が来るかも。

いや、否定しているのではないのじゃ。結婚も、憲法9条も。

それらをもって、幸せに、平和になるといいよね、という願いは誰でも持っている。

ただ・・・その願いを信仰し、信じきっている信者は、結婚や憲法9条に疑問を持つことすらなく・・・疑問を持つ者を「異端者だ」として攻撃する。

結婚教の信者たちのその攻撃方法は見下しと脅し。
疑問を持つ人を「かわいそう」「本当は結婚したいんだよね」「結婚できない言い訳」「孤独な人」としたい。
で、「老後は孤独だよ、寂しいよ」と脅す。(けど、老後のことを考えるなら、子育てにかかるお金を老後のために回すほうが堅実的?)

家族主義の保守派などは「社会のため、国のため、このまま少子化が進めば日本がダメになる」とし、結婚しない人を「人間としてダメなやつ」としたい。

で、とにかく、結婚したほうがいいよ、と布教する。

憲法9条は守ったほうがいいよ、改正すると戦争になるよ、と布教するのと一緒かも。
(※家族主義の保守派・・・憲法9条は改正したいようだが)

で、憲法9条信者も『異端者』に対しては「戦争好き、軍国主義、右翼」と攻撃する。

けれど実際、結婚したほうが幸せになれるのか、憲法9条を守ったほうが平和のままでいられるのか、分からないのである。

結婚して、かえって不幸になるかもしれない。

憲法9条は、むしろ戦争を呼び込んでしまうかもしれない。

その時の情勢、運、相手の出方、相手次第・・・もう、いろんな要素が絡み合うものだから、絶対にこうあるべき、とは誰も言えないはず。

けど、母・敏子も和彦も『結婚教の篤き信者』として、結婚はいいものと信じきっているのだ。
ま、それはそれで幸せかもしれないのだけど。


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それぞれの道3・福田みすず [本編「~縁2」(短編連作小説集)]

短編小説「縁」本編・49編目。
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

最終章・福田みすずの話。

小林和江主任が宣伝していた沢田文雄の漫画を手にするみすず。
その漫画の内容は・・・郷田浩と自分のことをモデルにした話だった。
怒りまくるみすず。しかし、よくよく考えてみれば・・・(3500字)

では、以下本文。

   ・・・

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それぞれの道2・小林和彦 [本編「~縁2」(短編連作小説集)]

短編小説「縁」本編・48編目。
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

最終章に入りました。
小林和江の弟・和彦視点の話。

姉の和江と従弟の沢田文雄のことが気に入らない和彦。
でも・・・なぜ彼らのことが気に障るのだろうか・・・(3200字)

では、以下本文。

   ・・・

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それぞれの道1・小林和江 [本編「~縁2」(短編連作小説集)]

短編小説「縁」本編・47編目。
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

最終章に入りました。
まずは小林和江の話。

3月に和彦一家が引っ越してくることになった。
そのことをきっかけに・・・和江VS母・敏子。
価値観の違い・・・分かり合うのは不可能。娘と母の心は離れていく。

正論では人の気持ちを動かせない。
どこにでも差別と偏見が転がっている。
それらとつきあいながら、折り合いをつけて生きていくしかない。(6100字)

では、以下本文。

   ・・・

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未来を得る・漫画の力 [本編「~縁2」(短編連作小説集)]

短編小説「縁」本編・46編目。
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

長山春香、最終編。
過去の足かせを外し、未来を得る春香。(3600字)

春香の話を書くとき、たいてい傷つけられた過去もセットになっている・・・そう、春香は過去に囚われているのだ。
過去に傷つけられてきた人間って、未来へ目を向けることが難しい。
けどやっと春香も力を得て、過去から脱出。

そう、今までの長山春香に足りなかった「自尊心」。
ま、これさえ手に入れば、そう不幸な目には合わないと思う。幸せになれるかどうかは別として。

ちなみに和江の母・敏子の、長山春香への態度は、次回への布石^^;

※次回より12月編・最終章。今まで登場してきたキャラクターたちのその後の話となります。
小林和江と母の敏子、小林和彦、福田みすず、郷田浩、沢田文雄と浅野仁、四条カップルという順番で12月編は全6話となります。沢田文雄の漫画の内容は、福田みすず編・郷田浩編で明らかに。

では、以下本文。

   ・・・

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仲良しホッペ [本編「~縁2」(短編連作小説集)]

短編小説「縁」本編・45編目。
※目次ページはこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

四条一家のほのぼのタイム。
赤ちゃん・涼也に頬ずりしたら泣かれてしまった静也パパ。男ながらにスベスベホッペを目指す。

男のお肌のケアについて。
箸休めのようなお話です^^;(2000字)

では、以下本文。

   ・・・

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タグ: 短編小説

差別やむなし [自殺・イジメ・差別・生き方・人間関係]

短編小説「これも何かの縁」より・・・
44編目「マイノリティ」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-03-10をアップしたので、それに因んだテーマで語ってみる。

この回の話では・・・
自分の娘を、児童養護施設の子どもたちが通う一緒の学校に行かせたくないと考える和彦のことを描いたけど・・・

ワシは和彦の気持ちも分かるのである。

ある人が言っていた。
「差別とは、自分と異質なものを排除し、自分から遠ざけようとする感情でもあり、それは自分と自分が属するコミュニティを守るために必要なものである」と。

上層に位置する者は「守るべきもの」が多く、そのため警戒心が必要だという。
なので差別は当然の感情であると。

和彦の場合、守りたいのは娘の恵美子。恵美子にとってマイナスになる要素はできるだけ排除したい。で、プラスになるようないい環境を与えたい。それだけなのだ。

和彦のように考える親は意外と多いのでは。
なので「お受験」もあったりするのだろう。

やっぱ学校の環境って大切だ。

ワシは鈍くてトロかったし「いじめられっこ」体質だったんで、ガラの悪い学校に入れられていたら、まあ、いじめられただろうな、と思う。

ワシは親の仕事の関係で、転校することが多かった。
なので、2つの中学を経験している。

中1から3年の2学期終わりまでは、国立大付属中学校に通った。

国立大付附属はご存じのように、入試はさほど難しくはない。どっちかというと「抽選」で、つまり運で決まる。

が、それでも国立大付属を受ける子の親は教育熱心であり、勉強が全くできない子は受験しないだろうし、受けたとしても試験で落とされるため入ってこない。ある程度、粒がそろっているのだ。

で、生徒は皆、基本的に真面目。授業中、騒ぎ立てるなんでことはまずなかった。

当時は、先生も非常に熱心で、補習授業などもあった。
自分たちの学年の生徒らをいかに多く、偏差値トップの県立高校に入れるか・・・それが先生たちの目標でもあったようだ。

「偏差値の高い高校を目指すこと」を最上とした価値観を持つ中学校だった。

ワシにとっては・・・「友だちをたくさん作れ」「人気者になれ」「活発になれ」と言われるよりは、シコシコと勉強し、いい成績をとるほうが、はるかにラクであり、居心地の良い学校だった。

勉強さえできれば、優位に立てる。
性格的にちょっと変わっていても、勉強ができれば決して虐められない。

今の時代のようにカーストがあって、お友だちや彼氏彼女がいること、おしゃれでセンスが良くイケていること、コミュニケーション能力が高いこと、ダサいのはダメでオタクもダメ、などなど、そういったことが求められていたら、劣等感に苛まれ、ストレスで辛い学校生活を送ることになっていただろう。

だが、3年の3学期で転校となり、別の県の普通の市立中学校に通うことになった。

そこは・・・授業中、走り回る生徒がいたり、先生に対し蹴ったりする生徒もいたり・・・
授業中、騒がしいのが当たり前。私語をする生徒だらけ。

先生は、騒がしい生徒や走り回っている生徒は無視し、そのまま授業を進めている。

そんな学校だった。

もしも、その学校に中1からずっといたら、たぶんワシのような人間はお勉強することなく、高校入試で非常に困ったことになったはずだ。塾に行くハメになっただろう。

その上、ワシは愚鈍だったし、一般女子が興味を持つことに全く興味が持てない変わり者だったんで、ハブられ、おそらくイジメられたかもしれない。

ただ、そこは3年の3学期しかいなかったし、高校入試で休んだりしたので、そこの中学校との縁は非常にうすかった。なのでそういった害は受けてない。

学校選びはかなり重要だ。

いや、しっかりした、強くてたくましく、周りに感化されずに勉学に励み、ガラの悪い連中に目をつけられないように、虐められないように人間関係をそつなくこなし、己の身を守れる強くて頭のいい子どもならばやっていけるだろう。

けど、そういうことが苦手な、弱い子どももいるのだ。

自分の身を守るため、自分とは合わない人間・自分にとってマイナスになりそうな人間・害になりそうな人間を遠ざける・・・誰でもやっていることだろう。

それが自分の子どものこととなれば、なおさらだ。

なので、和彦の考えは『当然』とも思っている。

とまあ、そんな考えになったのも、わりとごく最近。
それまでは単純に「差別はいけない」と思っていた。甘いきれいごとでしたね^^;

いつもネタにして申し訳ないけど・・・
女性の人権向上のために働いている上野千鶴子氏も「恋愛弱者やオタクは、性犯罪を起こさず、再生産されずに、平和に滅びて行ってほしい=淘汰されてほしい」と、ナチスな考えを堂々と発言されていたそうだ。

人間は差別するのが当たり前なのだ、とここにきてワシも思い知った。

自分にとって気に入らない人、価値観が合わない人、理解できない人、生理的に受け付けられない人、気味悪い人・気持ち悪い人・・・そういう人は遠ざけたいし、関わりたくない。

で、そういう人はつい悪者=「犯罪者予備軍」に見えてしまうこともあるのだろう。
人間のサガなのかもしれぬ。

なので「オタクのような気持ち悪い者はこの世からいなくなってほしい」という上野千鶴子氏の気持ちも理解できるようになった^^;

この世からなくすには、殺すか自殺してもらうしかないだろうけれど、上野氏もそこまでは望んでいないようで、ただ再生産されずに淘汰されることを願っているようだ。

なので、お互い、関わらない、距離を置く、これくらいしか解決方法はない。
理解し合うなんてことは不可能。

ということで・・・
いじめ問題については一つだけ、「無視される」「仲間外れにされる」というのだけは仕方ないと思っている。

その代り、友だちがいないヤツはダメ、独りぼっちは恥ずかしい・寂しい・哀れ・かわいそう、という価値観がなくなればいいと。

友だちなんていなくていいじゃん、価値観の違う者が仲よくなれるはずもなく、無理してつきあうこともない。

ただ・・・友だちがいないことでも問題視し、ややもすると犯罪者予備軍扱いする大人がいるからなあ。

世間は何かと「普通ではない人」「基準外の人」「平均から外れた人」など、自分と違う者を問題視したがり、見下し、ややもすれば悪に見立て有害視したがる。

だから児童養護施設の子どもも問題児扱いされるのも仕方ないのかもしれない。

学校=クラスは、ある期間、人間関係が固定し、流動しない。
どんな育ちの、どんな子が集まって来るのか・・・教育熱心な親ほど気になるだろう。

子どもはもろに周囲の影響を受ける。

自分の子を守るために必死になるだろう。
それが今の和彦の姿なのだ。

児童養護施設の子どもたちを問題児扱いする和彦は間違っているかもしれない。
でも、これも仕方ないのだ。

だって上野千鶴子氏のように、オタクを性犯罪者予備軍扱いし、有害視する人もいるのだ。

ほかには・・・中年童貞、自衛隊員や米兵、恋愛工学生を性犯罪者予備軍扱いする人もいる。

その一方で、イスラム系難民や移民、在日外国人を、性犯罪者予備軍扱いし、有害視したら、「差別だ、偏見だ」と言って怒り、正義面したりする。

結局、自分が守りたい者だけを守りたいのだ。
そして印象だけで『害を及ぼす可能性がありそうなカテゴリーに属する人間たち』を差別する。

守りたい思いが強ければ強いほど、差別主義者になる気がする。
フェミニストが、男性差別に走り、男性の人権など考えなくなるように。

ま、女性を人間扱いしない男性もいるので仕方ないとも思う^^;

だから、それぞれ差別やむなし。

ひとくくりにするな、偏見をやめろ、というのは実は難しい。
オタクや恋愛工学生の一人が性犯罪を起こせば、そのカテゴリーに属する者すべてが警戒され、犯罪者予備軍となる。米兵、在日外国人、移民難民も同様。

でも・・・医師・医学生らの集団婦女強姦事件が続いたけど、医師を性犯罪者予備軍扱いする人はあまりいないよな。

うん、結局、好き嫌いの問題かも。

オタクや恋愛工学生は嫌悪されているので、犯罪者予備軍に見立てられる。
自衛隊や米兵が嫌いなリべサヨも、彼らを悪に仕立て犯罪者予備軍にしたがる。

一方で、医師が嫌いな人は、まあ、あまりいない。医師がいないと困るし。
だから医師というカテゴリーが悪に仕立てられることはない。

人は、自分が嫌いなカテゴリーを差別したい。

で、自分を守るために、自分たちを敵視している者(または自分たちが敵視している者)、そしてその者が所属するカテゴリーを攻撃する。

相手を悪に仕立て、自分の価値観を正義としたい。
なので仲良くなることなどありえない。

異なった経験を積んだ価値観の違う者同士が話し合って理解し合うのは難しい。
よって、和彦と和江が分かり合うということもないだろう。

誤解なきよう。
和江や文雄が「差別しない人間」「偏見を持たない人間」ということではないのだ。

和江や文雄はたまたま施設出身の人間とのつきあいがあり、施設育ちの四条夫妻や長山春香がルールを守り、問題など起こさない真面目な人間であることを知っているので、和彦の考えに違和感を持てただけのことだ。

和江は和江で、専業主婦の真理子とはウマが合わず、そのことでどこか専業主婦に偏見を持ってしまいがち・・・。
文雄は、郷田浩のような人間=郷田と同じようなカテゴリーにいる人間が苦手であり、郷田に似たタイプの人間に対し、警戒するはずだ。

そして、もし四条夫妻や長山春香が粗暴で問題を起こす人間だったら、和江も文雄も、和彦と同じ考えを持ってしまっただろう。

差別や偏見は誰の心の中にもあるもの。
なくすのは難しい。


※ほか、和江VS真理子、文雄VS郷田浩の話はこちら。
「お金が縁を左右する」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-01-02
あらすじ→小林家のお正月。アラフォー独身女子・和江と弟夫婦との確執が始まる。

「満開の桜に夢を見る」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-01-24
あらすじ→小林和江の義妹・真理子の思い。和江とは相性が悪い真理子。その専業主婦としての誇りとは。

「風のない日の鯉のぼり」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-02-02
あらすじ→小林和江の従弟・オタク漫画家沢田文雄登場。自身に劣等感を抱く彼の過去とは。

「同窓会」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-03-01
あらすじ→オタク漫画家・文雄、高校の同窓会へ。いじめっ子元同級生と会う。沢田のとった行動とは。



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タグ:オタク 差別

損する結婚とカジュアル不倫 [恋愛・婚活・中絶・不倫]

3月11日追記。

藤沢氏も例の記事についてコメントした模様。
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52105362.html

この女性のやり方・・・特殊なケースではなく、スタンダードなのかあ。弁護士もそう言っているようだ。
家庭を築くって大変だよなあ。並々ならぬ才能と努力がいるものなのかも。当たり前にできるようなことではないと改めて思った。

まあ、障害児を持つ家庭は、健常児家庭の6倍の離婚率、ほとんどは母親が子を引き取り、父親が逃げてしまうと聞くし・・・。

↓最悪、心中するしかないところまで追いつめられたり・・・

https://twitter.com/kanedaichi1/status/839786401323364352より転載。
【近所に重度障害者を産んで旦那さんに逃げられて心中した人知ってる】

・・・・・・・・・・
3月10日追記。

藤沢氏のツイッター上で見つけた記事を紹介しよう。
http://anond.hatelabo.jp/20170310105854

記事の内容は・・・夫と別居し、しかし離婚せず「婚姻費用」を夫からせしめながら、子どもは自分のもとで育て、夫から子どもを引き離すために、弁護士と共にいろいろと戦略を練り、上手くことを運んだ女性の話。

その一方では、DV夫が子や元妻を傷つけるケース、最悪、殺害にまで至るケースもあったりするようだ。
https://news.yahoo.co.jp/byline/komazakihiroki/20170301-00068244/

・・・・・・・・・・
3月7日追記。

なるほど、↓これも結婚のリスクかあ~^^;

「なぜ不倫した旦那は小倉優子さんに「慰謝料」を払わなくてもいいのか?」
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52105029.html

高所得者は、低所得者もしくは無職の者との結婚には慎重にならないとね。

・・・・・・・・・・
2月19日本文。

こんな発言を見つけた。

【興味ある女性とのエッチ> 自慰 >>超えられない壁 >> 義務感があるエッチ > 興味ない女性とのエッチ】

なるほどなあ。
つうことは、二次元の気に入ったキャラで自慰するオタクって、割と幸せな方かも^^;

さてさて、我らが藤沢数希氏が面白そうな著書を出し、けっこう話題になっているようじゃの。

「損する結婚 儲かる離婚」
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52103632.html




やっぱ、ワシのキャラ・・・「~縁」の福田みすずと郷田浩のことを思う。

みすずちゃん、郷田と破談になって良かったの~^^;
郷田浩が仕事を辞め、みすずを稼ぎ手として利用し、後に離婚となった場合、結婚後に築いた財産の半分は持っていかれるということか、たとえ郷田浩が浮気やDVをし、非があったとしても^^;;;

※詳しくはこちら・・・フェミニスト・福田みすずのお見合い編の話(全4編)へ。
「苦い縁談」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-01-03
「ドライなお見合い」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-01-10
「出しっぱなしの雛人形」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-01-18
「桜の葉」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-01-25


おっと話を元に戻そう。

まあ、でもここにある藤沢氏のお話は、年収3千万円の人のケースなので、400~600万円くらいの人だとどういった数字になるんだろうとは思った^^;

藤沢氏のこと、きっと著書の中に表にでもしてあることだろう。
年収400~600万円クラスだとどうなるのか、たぶん多くの人の知りたいところだ。

こういったことが知られるようになると、これからは男性も、収入が少ない女性との結婚は慎重になるかも^^;
(収入の多い女性と収入の少ない男性との組み合わせは今までも少なかっただろうけど)

ただ・・・この著書の前書きを読む限り、いかにも収入の少ないほうが得している風に書かれているけれど・・・

収入のない(低い)女性のほうも、年収400万~600万クラスのダンナからは、そんなにお金とれないと思うし、女性のほうこそ「離婚のリスク」は考えた方がいいかも・・・というか「結婚のリスク」ということになるのかな?

離婚を何年か渋ったところで、離婚になった後は自力で稼がないといけなくなるわけで・・・。
フルタイム正社員として働き続けていない限り、離婚して、すぐにある程度の収入が見込める職が見つかるとは思えないし、貧困へまっさかさま・・・なんていう事態に。

けど子育てしながらフルタイムの仕事も至難の業。おばあちゃんおじいちゃんの多大なる協力がなければかなり難しい。

働くつもりだったけど、やっぱり子を持ちながらのフルタイムの仕事は無理、仕事やめたい・・・なんてことになったら、「ええ? 約束が違う。働けよ~」と思うダンナさんも出てくるかもしれない。

じゃあ、ダンナも子育て半分、担ってくれるか? というと厳しいだろう。

「子どもが熱出したら、仕事休んでね、前回は私が休んだから、今回はあなたね」となった場合、応じられるダンナはどれくらいいるんだろう???

毎月のように熱出す子、病気がちの子もいる。

この藤沢氏の著書を読み、「お前も働いて稼げ、けれど子どもの面倒は主にお前がみろ、オレは手伝うだけだ」と無理難題を押し付ける男性も出てくるかもしれぬの~。

ああ、こんなはずじゃなかった・・・と男性も女性も損得勘定でいっぱいの頭を抱えることに。

損得勘定で考えると、子を持つリスクはあまりに大きい。
損することのほうが多いだろうから、男性も女性も損得勘定で捉えてしまう人は、家庭を持つことは最初から考えないほうがいいかも^^;

まあ、妥協婚なんて絶対にしないほうがいいじゃろう^^。

「オレは若くて美人の嫁がほしい~、その上でオレと同じくらい稼いでほしい」という理想を貫いてほしい。たとえ結婚できなくても「オレは損せずに済んだ」と思えるわけで、この著書はそういった人の救いにもなるじゃろう。

男も女も、どうしても一緒になりたい、という熱い気持ちがない限り、結婚はやめておいたほうがいいかも。

ということで一応、こんな記事を紹介しておこう。

「たいして好きでもない相手と結婚する不思議 ・結婚と恋愛は別物…なのか?」
http://ta-nishi.hatenablog.com/entry/2014/01/22/024712

「婚活すればするほど恋愛から遠ざかる」
http://republic1963.hatenablog.com/entry/2014/01/21/120630#fn1

ま、やっぱ「一人を選べ、その一人を選んだらほかの異性とはつきあってはダメ」というのが非常にハードルを高くしている。

そのハードルが下がれば、もう少し多くの人が恋愛や結婚にありつけるかも???
(一夫一婦制に疑問を持つ恋愛工学もそこを考えている様じゃ)

ここで、はあちゅうさんの記事を紹介しておこう。

「カジュアル不倫・『結婚は恋愛の終着点』という結婚観から卒業します」
http://wol.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/011100116/011200002/?n_cid=nbpwol_twbn

オープンで罪悪感なく不倫を謳歌する男女が増えているんだとか。

ええ~と、一応これ「不倫」という言葉を使っているし、デートだけじゃなくエッチもあり、ということで理解していんだよね? 「カジュアル」という言葉で「エッチなしのデートのみ」という風に受け取れるような感じにもなっているけど、エッチはなしとは明記していないのだから、エッチありと受け取っていいだろう。

結婚観も多様化してきたね。

パートナーおよび浮気相手が了承していれば「カジュアル不倫」とやらもOKだと思う。
※浮気相手が既婚者だった場合、その浮気相手の配偶者のOKも必要だ。

ただ、恋愛偏差値が同等でないと厳しいかも?
配偶者はモテるからいいけど、自分はモテる自信がない・・・なんて場合は了承できないかも。

そして、万が一、嫁が妊娠してしまった場合が問題だよな。
それは不倫相手の子どもかもしれない。
※コンドームも100%ではないし。ピルも使い勝手が悪い。副作用もゼロではない。

その場合、中絶するのか? だ。

あるいはダンナが、不倫相手の女性を妊娠させてしまう場合もあるだろう。
相手が産みたいと言ったとき、どうするのか?

誰が責任をとるのか?
養育費は?

婚外恋愛はそれはそれでいろんな問題を孕んでいそう。

なので今の社会では一夫一婦制という結婚制度があり、配偶者は貞操を守るということが前提になっているのだろうな。

そんなに婚外恋愛したければ事実婚、同棲でいいんじゃね? という人もいるだろう。

一夫一婦制は安定を望み、子を持ち平和的に家庭を築きたい人、恋愛にさほど興味がない人にはいい制度だと思う。

が、損得勘定で捉えてしまう人や、恋愛に生きたい人、いろんな人とエッチがしたい人には向かない制度かも。

うむ、いろんな生き方があるの~。
何に幸せを感じるのか、何が耐えられないのか、人それぞれ違うだろうし。

つうか、これ見てみ。
結婚を損得勘定で表したら、男性にしてみれば損ばかり?
https://twitter.com/nishiyandes/status/827397796256849920

孤独死するぞ、老後はどうする、孤独はさびしいぞ、と言っても、その脅し文句はだんだん効力を失いつつあるように思う。

それに世間が正しいとする生き方・世間が推奨する生き方を実践するのは意外と難しい気がする。

ま、仕事だけでも大変なのに、恋愛できる人(=不可抗力で恋に落ちるっていうのではなく、わざわざ自分から恋活をし、合コンに通い、なんとか相手を見つけ、連絡をしょっちゅう取り合い、休日はデートをがんばること)って体力気力が半端ではないよな・・・と。

ましてや結婚し子育てしながらフルタイムの仕事って、やっぱスーパーサイヤ人並のパワーが必要だと思う・・・「できて当然」とは全く思えない。

ものすごく疲れるし、並々ならぬ努力と忍耐が必要だろう。

結局、仕事か家庭か、どちらかを選ぶことになるのが現実的ではないか、と思う。

※なので「小林和江」(短編小説「これも何かの縁」に登場するアラフォー独身女子)は仕事を選び、子どもを持たないことを選択しているのだ。

詳細はここをどうぞ→「七夕の願い」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-12-03-1


男性のほうも仕事で大変だし、育児・家事はあまり協力できないって人、意外と多いかも。

※短編小説「これも何かの縁」36編目、福田さりなの元夫の話になるが、このこともテーマとなった。

詳細はここをどうぞ→「漫画編集者・梅雨のある日」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-02-15


家庭をとるか、仕事をとるか・・・
家庭優先の生き方ができるか? できなきゃ家庭は持つな、ということで・・・家庭を持つにも大いなる資質が問われているような気がする。

家庭を築くって本当にすごいことかも。
だからこそ「できない人」もいて当然なのだ。


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・・・・・・・・・・
余談。

藤沢数希氏が有名になるにつれ、恋愛工学も一般人に知られるようになるだろう。
そこでワシが一つだけ懸念していることがある。

この頃、ハイスぺ男子の女性への集団強姦事件が世間を賑わしている。
この前は千葉大の医学部生と研修医、そして今回もまた医師による性犯罪が行われた。

で前回、千葉大医学部生が、恋愛工学に興味を持っていたとかで、小さい扱いだったけど文春が記事にしていた。

なので、こういったハイスぺ性犯罪者の中にもし「恋愛工学生」がいたら、あるいは藤沢氏のメルマガを愛読していたら・・・今度こそ文春あたりが大々的に取り上げるかも。

取り上げ方によっては、テレビのワイドショーが飛びつく。
そしたら恋愛工学はかなりの打撃を食らうかもなあ。

有名になるということは、そういったリスクもはらんでいる・・・。

で、恋愛工学生が増えれば、それだけ「不届き者」も中に混じってしまう。

今回の医師・医学部生による「部屋に連れ込み、酒を飲ませて酔わせてやっちまう」女性への性犯罪・・・恋愛工学生一部が企画した「ヤシオリ作戦」と同じだし^^;

↓けど、部屋に連れ込んで酒を飲ませてやっちまう性犯罪、結構多いのかも?
https://twitter.com/kyuu_riii


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