SSブログ

恩田陸「蜜蜂と遠雷」 [創作・表現・作品感想]

3月18日

げげ・・・「蜜蜂と遠雷」、ほんとうにつまらないかも・・・
延々と、コンテストらの演奏がいかにすごいか・・・の場面が続き・・・辟易。

架空の現代曲の演奏の素晴らしさを延々と描写・・・さすがに、すっとばした。

人間ドラマがうすく、とにかく主要コンテストらの演奏がすごい、すばらしい、という場面ばかり。
いやあ、天才が勢ぞろい。

わ、わからん、なぜ、これが好評で直木賞をとったんだ・・・???

アマゾンの低評価レビューに同感。

漫画チックでも、おもしろければ、「ピアノの森」に似ていても、全然ありと思っていたけど・・・こ、これは、つらい。

それでも、不特定多数の人たちがおもしろいと絶賛する作品が、おもしろくない・・・
きっとワシの感性はずれにずれているのだろう・・・致命的だよな。


3月16日
ピアノコンクールを描いた「蜜蜂と遠雷」(恩田陸)を読んでいる。

いやあ、この主人公、もろ「ピアノの森」の「カイ君」じゃん? と思った。
主人公は「天真爛漫な美しい少年」のようだ。ピアノの音も通常では考えられないほど、防音の壁を超えて、でかく鳴らせる・・・みたい。
いや、物理の法則は守ってほしいよな、漫画じゃないんだから。


主人公は美少年かあ。
・・・やっぱブサメンピアニストじゃ興ざめだよなあ・・・ブサメンピアニストだと、物語にならないかあ・・・
けど現実、ブサメンだったら、やっぱ審査に影響を与えるのだろうか・・・なにしろ「オーラがあるかどうか」なんていう視点で審査されることあるからなあ・・・ぶっちゃけ「こいつ、ピアニストとして売れるか? 人気が取れるか」ということなんだろうけれど。

男も容姿が問われるのが当然の時代となり、うむ、男女平等じゃの~と思った。
架空世界ではブスなピアニストがいないのと同じく、ブサメンピアニストもご法度なのかもな。

まだ、最初の方しか読んでないけど・・・

アマゾンのレビューには「のだめ+ピアノの森+いつもポケットにショパン」というコメントもあって・・・漫画みたいなお話なのかもなあ。

主人公の演奏が「ギフトとなるか、災厄となるか・・・」って、バレエ漫画「昴」を思い出すぜ。

いや、『災厄』って現実、そんな大層なものじゃないって。
ユニークな演奏・個性的な演奏、大いに結構。だから、おもしろいじゃん。でも「災厄」っていうほどの演奏って何^^;たかが演奏じゃん。

演奏の毒について語られるわりには、人間性のほうは『毒』がなさそう。
皆、いい人っぽい。悪人がいなさそう。
芸術家なのに、登場人物である音楽家たちは、けっこう「まともで、まっとうな人たち」のようだ。


・・・『天真爛漫』というと、安倍昭恵さんを想うぜ。

おっと、ここで『災厄』とつながるかあ・・・?
天真爛漫な人間と災厄。

その天真爛漫な安倍夫人のことを人格攻撃している人たちの毒々しさよ。

うむ、なんだか現実のほうがおもしろいよなあ、架空の物語世界より。
それは「毒」があるからかもなあ。

この小説、「人間の毒」はなくて、キャラには魅かれないけれど・・・
ピアノの練習をしようと思ったでござる。それだけで、ワシにとっては価値ある小説じゃ。


※劇中【――ピアノから、いや、ステージ上の大きな直方体の空間全体から、音の壁が飛び出してくるようだ
――観客は、その音圧に、飛び出してくる音楽に吹き飛ばされまいと、席で踏ん張って必死に耐えている】という表現に・・・笑ってしまった。いやあ、まさに漫画だ。すげえ、芸術。

コメント(2) 

コメント 2

みんと

わたくしも同意致します。

とても高評価なのと、あらすじが面白そうなので読んでみましたが、途中の失速感、ラストのあそこまで盛り上げておいた、女性天才ピアニストの部分があっさりしすぎなのもあり、なぜあそこまで絶賛されているのかがわかりませんでした。わたくしが凡人過ぎるのかもしれませんが。

好き嫌いが分かれるものだと思いますが、受賞作品のはずなのに、とても残念でした。

あまりにも高評価が多かったので不安になりましたが、あなた様の感想を拝見し、安心致しました。

by みんと (2018-08-29 13:43) 

ハヤシ

コメントありがとうございます。
私も、これなら、ほかに面白い小説がたくさんなるのに、と思ってしまいました。

とにかく冗長で読んでいて辛い作品、全く心は動かされず。
あれほどドラマがない小説もめずらしいな、と。

by ハヤシ (2018-09-04 17:23) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

無駄な人生・効率主義|- ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。