SSブログ

イクメンも大変? 父の日と紫陽花 [家族・夫婦・子育て・子なし]

6月13日追記。

本文のほうで紹介した藤沢数希氏と山口真由氏の対談の続き。

「どんな美女が相手でも僕が結婚したくない理由」
http://www.gentosha.jp/articles/-/8011

社会的圧力を受けず、自分のやりたいように生きる、という藤沢氏。さすが。

一方、山口氏のほうは、自分で「幸せだなあ」と感じることより、周りから「幸せそうだなあ」と見られることが気になるようで・・・。
世間が良しとする価値観の呪いにかかりそう。

そんな山口さんはこうも言っている。
【結婚している人を見ると、「少なくともこの世界に一人は『この人と家庭を作りたい』と思った人がいるんだ」と思い、この相手はある程度真っ当な人なのではないかという信頼感を抱ける】

つまり、山口さんの価値観は『既婚者>未婚者』になってしまい、既婚者は未婚者より上、未婚者をマイナスに見てしまう・・・呪いを作る側にもまわっているのだな。

で当然、この価値観『既婚者>未婚者』は女性にもかかってしまうのだ。既婚者は真っ当で、未婚者はそうではない、と。
そしてそれは「子を育てている人は真っ当」で、「そうでない人は人間としていかがなものか」という価値観も生む。

山口さんのような海外で暮らしたことがあり、いろんな価値観を知っているはずの人でもそう思わされてしまうのだから、強固な呪いだよな。

結局、周囲のことが気になるか、気にならないかの違いだな。
見栄を張る、マウンティング、他人の不幸は蜜の味も、そういうところから来るんだろうな。

でも、こうして「結婚したくない」と断言するビジネス・仕事における勝ち組・成功者の男性(藤沢氏ほか、ホリエモンもそうだよね)が増えると、世間を支配する強固なこの価値観は崩れていくだろう。
おそらく一般男性(男性にとってビジネス・仕事における成功者は憧れの存在だ)が影響を受け始め、社会の空気が変わっていく気がする。

・・・・・・・・・・
6月11日本文。

もうすぐ父の日じゃの~ということで・・・
短編連作小説「これも何かの縁」では36編目「漫画編集者・梅雨のある日」にて父の日もテーマにしておる。
ご興味持った方は↓こちらへ。

「漫画編集者・梅雨のある日」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-02-08
※あらすじ→さりな元夫、漫画編集者で沢田文雄の担当でもある浅野仁の話。ついにあの長山春香も登場。


この頃、子どもを抱っこしたり、自転車に乗せて走っているお父さん、けっこう見かけるよな。
微笑ましい光景じゃ。

短編連作小説「これも何かの縁」の主人公・四条静也もそんなパパのうちの一人。
家族にも積極的に関わろうとする・家族第一の良き家庭人。

ちょっと昔は、あまりなかった。
子を抱っこしているのはお母さんばかりだった。隣にお父さんがいても。

でも、筋力あるんだから、お父さんが抱っこすればいい、と思う。

浅野仁と違い・・・四条静也のパパぶりが垣間見える一編はこちらにて。(劇中の季節は秋だけど)

「仲良しホッペ」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-03-15
※あらすじ→涼也に頬ずりしたら泣かれてしまった静也は男ながらにスベスベホッペを目指す。


あ、そうだ、もういっちょ、6月の物語として「~縁」より、これも紹介しておこう。

「梅雨の休日と和菓子」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-27
※あらすじ→静也と理沙の中学時代の出会いとは。和菓子の日、夏越しの祓、ドクダミ湯の紹介。


物語ではドクダミ草をネタにしたけれど、やっぱ梅雨の花といえば、紫陽花。
白から赤や青に、そして紫に花の色を変えていく・・・別名『七変化』。心変わり、無節操に通じるということで、昔はあまり良く思われなかった花だという。

産経新聞(6月9日)によると・・・紫陽花の色が変わるのは、細胞に老廃物がたまるせい、つまり老化が原因らしい。

年齢を重ねても、別の魅力があると思わせてくれる紫陽花。
うむ、なかなかいい花ではないか。けれど若さ至上主義の社会では「そんなの関係ねえ」かもしれないが^^;

おっと、話を「~縁」の「浅野仁」に戻そう。

仕事人間で良き家庭人になれなかった浅野。もち、こういう生き方もあり。
ただ、娘のえりなと距離を置いていることについては、「親失格」とマイナス評価になってしまうだろうけれど。

浅野もあまりよく考えずに結婚してしまい、結婚後、自分は結婚に向かない人間だったと悟るのだ。人間、失敗はつきもの。
後は生まれてしまった子への責任をどうとるのかだよな。

浅野の場合、離婚後も養育費は払うものの、娘の面会は望んでいない。父として失格。
それでもうすい縁でつながれているので、将来はまたどうなるかは分からない。

とまあ、浅野の場合はすんなり離婚ができ、養育費を払うことで、とりあえず解決したけれど・・・

現実世界では・・・妻が子どもを連れて出てしまい、しかし離婚には応じず、婚姻費用だけ求められ、泣きを見ている男性も割といるようだ。

https://twitter.com/changejapan1192
↑夫側の主張のみだけど・・・妻からDV受けていた夫の主張は認められず、逆に夫側がDVしたということで、夫側がどんなに証拠をそろえようと裁判官は無視。妻は子どもを連れ去り、しかし婚姻費用だけは求めてくる。

その婚姻費用について・・・藤沢氏と、弁護士の山口真由氏の対談記事はこちら。

「結婚した瞬間、夫婦の財布は法律的にひとつになる」
http://www.gentosha.jp/articles/-/8007

これを読むと、稼ぎ手=主に男性にとって結婚はリスク・損と思わされてしまうけれど。

ただ・・・女性は出産・育児で、どうしても『稼ぐ』という行為から離れざるを得ない場合も多々あり・・・
そのことを男性側も理解した上で、その女性と本当に結婚したいのかを考え、判断すればいいのではと。

いやあ、家庭を営むって難しく、これも限られた人にしか合わない生き方なのでは、と思ってしまった。特に男性は。

ま、お金を稼ぐ代わりに自由にさせてほしい、という男性は、ATM扱いしてくれる「亭主元気で留守がいい」という女性のほうが合っていそう^^;
「一緒に家庭を築きたい」という女性とは合わないだろう。

子どもはほしいけど、かといって子どもの面倒をみるのはイヤ(=つまり母親と同じくらいに子どもの世話をし、子どもの相手をすることはできない、したくない。気が向いた時だけ関わりたい)であり、『子ども優先』の生き方はできないという男性、けっこう多い気がする。

家庭を持った場合、いろんなことを我慢し、いろんな要求をされるだろうから、家庭=子を持つことが本当に自分に合った生き方なのか、周囲に惑わされず、よくよく考えたほうがいいかも。

ちなみに、ワシは法律婚も事実婚もどっちもあり、という考えじゃが・・・
事実婚は事実婚で問題ありそうじゃの。

法律婚と違い、『家庭』から逃げることが簡単なわけだ。

子どもが障害児だった場合など、逃げてしまう男性はけっこういるかも。法律婚でさえ、子どもが障害児だった場合、健常児のいる家庭に較べ、離婚率は6倍だという。多くは母親が障害児を引き取る。

なので「事実婚でいい」という女性は少ないかも。子どもに何か問題があった場合、「養育費だけ払うから、あとの面倒はよろしく」と逃げられるのは避けたい。

やっぱ父となる夫には、お金以外にもいろいろと協力してほしいだろう。子育てはそれだけ大変な仕事で、お金だけで解決しない問題がたくさん。
もちろん、お金だって必要なんだけど。

事実婚を求めてくる男性は『覚悟が足りない=子を持つ資格はない=家庭を築くのにふさわしくない』と判断されるかも。

もちろん「お金だけでいい」という割り切っている女性もいるかもしれない。
夫はお金だけ運んでくれればいいと、ATM役以外は期待しない人もけっこういそうだ^^;

何はともあれ、家庭を築くこと(子どもを持つこと)って、男女共に相当な覚悟が求められるよな。

↓良き家庭人でありたいという男性もなかなか大変そう。

「<イクメン>上司にも妻にも責められる男たちの苦悩」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170610-00000028-mai-bus_all

育児の厳しさを知る上でも角田光代の「坂の途中の家」はお勧め。




人気ブログランキングへ
[ひらめき]よろしくお願いします。

・・・・・・・・・・
短編小説「縁」より番外編のお知らせ。
「見下し世の中」をどうやって生きていくか・・・が、これら小説のテーマです。

「蝉―僕のランク」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-09-05
※あらすじ→学校で下位ランクの『僕』、最下層女子『長山春香』に何を思う。
学園もの、うむ、ちょい辛め、シリアスで重いけど救いはあるのじゃ。

「あだ名―中秋の名月」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-09-14-3
※あらすじ→白井月子が自分のランクを守るために犠牲にしたのは・・・
テーマはイジメ。己の容姿に劣等感を抱える月子が犯した罪とは。

「豚草―腐女子の誇り」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-09-19
※あらすじ→中学時代、下位ランクだった長山春香、白井月子、そしてもう一人「モヤシ」こと八島麗華の話。彼女は、長山春香を犠牲にした中学時代をどう想い、今、どうしているのか。

「お彼岸―アラフォー女子の幸せ」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-09-24-1
※あらすじ→恋愛や結婚を一歩引いて見ている冷静な未婚アラフォー女子が主人公。果たして彼女は勝ち組なのか負け組なのか。お彼岸のプチ知識など情報も入った軽く読める物語です。

「血液型診断―栗の節句」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-07
※あらすじ→若夫婦のほのぼのハートフルなお話。血液型、重陽の節句(栗の節句)の情報ネタ入り。明るい話で軽く読めます。


人気ブログランキングへ
[ひらめき]よろしくお願いします。

タグ:結婚 離婚 育児
コメント(0)  トラックバック(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。