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篤き信仰心♪ 恋愛教・結婚教と憲法9条 [恋愛・婚活・中絶・不倫]

短編小説「これも何かの縁」、本編ではとりあえず最終章に入ってます。
そこで47・48・49編目について、あとがき的なエッセイを。

47編目「それぞれの道1・小林和江」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-03-19
48編目「それぞれの道2・小林和彦」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-03-20
49編目「それぞれの道3・福田みすずhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-03-21

もう『恋愛教』『結婚教』から抜け出している福田みすず。

まあ、彼女のどん底は「劣等感から好きになりかけていた桐山を試すような卑屈なことをし、結局、嫌われてしまった事件」だったわけで、郷田浩とのことはそれに比べたら大したことではなく・・・そもそも郷田の事は好きでもなかったので傷つかずに済み、今も強くいられるのだ。

※福田みすずと桐山との話はこちらでどうぞ。
22編目「クリスマス・コンプレックス」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-12-09-5

※みすずと郷田浩の前話はこちら。
「苦い縁談」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-01-03
「ドライなお見合い」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-01-10
「出しっぱなしの雛人形」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-01-18
「桜の葉」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-01-25

※ちなみに47編目(小林和江の話)と48編目(小林和彦の話)の、前話はこちら。
44編目「マイノリティ」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2017-03-10


というわけで・・・
最初から、みすずに『恋愛や結婚させてハッピーエンドな話』は全く考えてなかった^^;

小林和江もさほど結婚に執着はしてない。縁があればするし、どちらでもいい。和江なら事実婚、同棲を選ぶかもしれない。沢田文雄の担当編集者・浅野仁(福田さりなの元ダンナ)が合いそうじゃの^^;

誤解なきよう。
恋愛や結婚を否定しているわけではなく・・・そちらは四条カップルにお任せじゃ。

ただ・・・
恋愛や結婚をあきらめるな、勇気をもって臆せず恋愛しよう、そして結婚しよう・・・それこそが幸せ、物語のハッピーエンドとは思っていない。それだけのこと。

でも・・・「恋愛や結婚してこそ幸せ」と思っている人、未だに多いかもなあ^^;

小林和江の母のように、結婚して子を産み育てることこそ、真っ当な生き方と信じている人。
んで、小林和彦のように、結婚せず=家庭を持たず独身でいる者を見下す人。

家庭を持つのは幸せであるけど、大変でもあり・・・
その大変なことをしていない独身者の姉・和江と従弟の沢田文雄のことが何となく気に食わない小林和彦。

だからこそ「姉の和江と従弟の文雄は不幸だ」としたい。

というか、子どものために動いている自分が、子どものいない彼らにあれこれ言われるのは腹が立つだろう。

自分とは違う生き方をしている他者を否定する人って、けっこう大変な生活しているのかも。

で、ラクしている風に見える人たちを過剰にディスってしまう。それで自分のがんばりを肯定したいのだ。

48編目はそんな和彦の心情を綴った話じゃ。

現実でも、こういったことはままあるだろうけど、「勝ち組に見えるけど、それだけに大変な思いをしているのだな」と温かく見守ってあげよう。

確かに子どもを育てるのは本当に大変なことなので、それをやらない人は「下位だ」としたい気持ちも分からなくもない。
つまり子育てしている人はもっと尊敬され、とても偉いこと、となればいいのではないだろうか。

で、大変だからこそ「それをやれば幸せになれる」という信仰心が必要なのかもしれない?

そこで、ふと思う。

結婚=幸せ、憲法9条=平和、どっちも宗教がかっていて似ているな、と^^;

ただ、結婚すれば幸せになれる、憲法9条があれば平和が保障される、と本気で信じている人は減ってきている気もする。

信じているというより、信じたい・・・のだろうな。

で、どちらもリスクについては考えたくない。
結婚は良いもの、憲法9条も良いもの、としたいから。

けどもう、そうは言ってられなくなる時代が来るかも。

いや、否定しているのではないのじゃ。結婚も、憲法9条も。

それらをもって、幸せに、平和になるといいよね、という願いは誰でも持っている。

ただ・・・その願いを信仰し、信じきっている信者は、結婚や憲法9条に疑問を持つことすらなく・・・疑問を持つ者を「異端者だ」として攻撃する。

結婚教の信者たちのその攻撃方法は見下しと脅し。
疑問を持つ人を「かわいそう」「本当は結婚したいんだよね」「結婚できない言い訳」「孤独な人」としたい。
で、「老後は孤独だよ、寂しいよ」と脅す。(けど、老後のことを考えるなら、子育てにかかるお金を老後のために回すほうが堅実的?)

家族主義の保守派などは「社会のため、国のため、このまま少子化が進めば日本がダメになる」とし、結婚しない人を「人間としてダメなやつ」としたい。

で、とにかく、結婚したほうがいいよ、と布教する。

憲法9条は守ったほうがいいよ、改正すると戦争になるよ、と布教するのと一緒かも。
(※家族主義の保守派・・・憲法9条は改正したいようだが)

で、憲法9条信者も『異端者』に対しては「戦争好き、軍国主義、右翼」と攻撃する。

けれど実際、結婚したほうが幸せになれるのか、憲法9条を守ったほうが平和のままでいられるのか、分からないのである。

結婚して、かえって不幸になるかもしれない。

憲法9条は、むしろ戦争を呼び込んでしまうかもしれない。

その時の情勢、運、相手の出方、相手次第・・・もう、いろんな要素が絡み合うものだから、絶対にこうあるべき、とは誰も言えないはず。

けど、母・敏子も和彦も『結婚教の篤き信者』として、結婚はいいものと信じきっているのだ。
ま、それはそれで幸せかもしれないのだけど。


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・・・・・・・・・・
余談。

ところで未だ、高学歴高収入女子は、男性らから敬遠されている?
http://blogos.com/article/214055/

藤沢数希氏の著書「損する結婚 儲かる離婚」が広まれば、男性の結婚観が変わるだろう。東大卒高収入女子こそモテモテになるかもよ。

↓無収入・低収入者との結婚のリスクについて考えさせられる著書。



けれど、女性においては、恋愛・結婚の前では、仕事・収入や才能・能力はかすんでしまう?
そういう価値観は未だあるよなあ。

で、男にたくさんお金を使わせるのがいい女。
男に使わせたお金の額=女の価値。
自分で稼ぐよりも、男に稼がせるほうがいい・・・とまあ、バブル期にそんな考えがあったっけ。

どんなに才能があろうが、金を稼ごうが、男に相手にされない女・敬遠される女は寂しくて不幸だと。
自分で稼ぐよりも、稼ぐ男をモノにした女が勝ち、という・・・女は男次第という価値観が布教されていた。

ま、漫画家の西原理恵子氏は、そんな女の子たちの考え・行いを「物乞い」と切って捨てていたが。

(※これについては西原理恵子氏に賛同。ただ専業主婦まで「物乞い」呼ばわりするのはいかがなものか、とは思った・・・2010年4月22日の朝日新聞インタビューにて)

そんな西原氏、3月8日国際女性デーで、こんなメッセージを残している。
http://www.asahi.com/articles/ASK2R5QZ9K2RUTIL04Q.html

若さやきれいさは資産価値ゼロになる。だから自分で稼ごう、経済力を身に着けようと。
男に頼る生き方はリスクが高い。

さてさて、そこでアッキ―さんの記事も紹介しておこう。

※アッキ―さんの記事は以前「日本版カースト」で紹介した。ネットの一部界隈では、恋愛工学生と仲がいいということで攻撃させることの多いアッキ―さん。そりゃ、毒のある過激な発言もあるけど、頷かせてくれるところもあり・・・そういうところは藤沢数希氏と似ているなと。結局、毒があるほうが刺さるし、面白い。ちきりんさんやトイアンナさん、DJあおいさんもいいけれど、毒がないんだよなあ。

「マネタイズは難しい」
http://ameblo.jp/akky-0829/entry-12257825770.html

なるほど、確かに・・・と思った部分を一部転載。

【若くてかわいくて巨乳な女性をマネタイズする方法は・・・金持ちと結婚する、風俗嬢になる、キャバクラ嬢になる、芸能人になる、AV女優になる・・・これくらいじゃないですか?
どれも成功させるには難しそうなプランばかりだと思いませんか?

若くてかわいくて巨乳の女性を無敵だと思っている人がいたら、それはあまりにも想像力が無さすぎると思います。だって、お金を稼げないのですから。

私は若いときから、若さやかわいいさや巨乳に価値を見出していません。世間ではものすごく価値のあるように言われていますけど、お金を生み出せない属性になんの価値があるのでしょうか?】

転載終わり。

美人は得することが多いって言うけれど、どれくらい得するのかというと、ま、せいぜい男にモテて、何かおごってもらってプレゼントもらって・・・あとは就職の時に多少有利? 職種にもよるだろうけれど。

ただ・・・クラシック演奏家の世界では・・・美人のほうがいいかも?
なにで実力ある不美人は、海外へ行ってしまう。日本はまず容姿が求められて、成功しない。

美人でない場合、あるいは何か強烈な売り・キャラがないと日本での成功は難しい。

ま、クラシック演奏家も特殊な世界だし、美人だから成功するとは限らない。

なんというか、結婚や恋愛から離れてしまえば、美人であるかどうかはさほど影響しない。
で、歳を食ってババアになれば価値がなくなっちゃうし^^;(日本ではそういうことになっている)

「いくら仕事ができても、いくら稼げても、男に相手にされないなんて不幸、かわいそう~」云々言う人、日本にはたくさんいるけど、よくよく考えてみれば・・・男に相手にされることって、そんなに価値がある?

男にそんなに好かれなくても、仕事ができて、稼げた方がいいかも・・・とも思う。
アッキ―さんの言う通りじゃ。

そういうこと言うと「負け惜しみ~」と揶揄されるけど、モテることにすごくこだわる生き方も窮屈で息苦しそう、それにヘンな人にひっかかるリスクもあったりするわけで、言われるほどにモテが幸せにつながるとも思えない。

「男に愛されてこそ、幸せ~、それには美しくなければ~」と女の子たちは美にエネルギーを注ぐけど、経済力を身に着けるほうが確実かも。だって愛なんてすぐに消えるかもしれないもの^^; それってけっこうリスク高くね?

これは男性にも言えるかもしれない。
なんか非モテがカッコ悪いことのように思わされているけど、女にモテていいことって何がある?
自尊心がくすぐられる、性的欲求および承認欲求が満足する、気分がいい・・・得られるのって、それくらいじゃん?

女とつきあって、ほんとうに心の底から楽しんでいるならいいけれど、たいていは「面倒クセ、早くやらせろ」って思っているんじゃない? ほんとうは金と時間がもったいねえ、と。

つまり、そこに「本当の愛」がなければ、お金と時間の無駄・・・かもしれぬ。
けれど、本当の愛など、まあ、滅多に見つからん。

そこで劇作家・小池一夫氏の言葉を紹介。

【愛は「弱肉強食」ではなく、「適応」です。 愛は、弱肉強食ではなく、適応した者が勝つのです。 恋愛は「適応」した者同士が結ばれます】


まあ、結局、それが自分にとって面白いのか、興味持てるのか、これに尽きる。

面白いものや興味もてるものにエネルギーを注ぐ。それが楽しい。
その時にはあまり損得勘定は考えない。リスクも気にならない。

恋愛が面白くて楽しい人はきっと損得勘定は考えないのだろう。
けど、そうじゃない人もけっこういるのではと思う。

損得勘定を超える何かを持っているかどうか・・・それが幸せになるポイントかもしれんの。

夢中になれる、面白い、楽しい!・・・そういうものがある人は、ほんと幸せじゃ。

まあ、せいぜい不幸にならないようにしたいものじゃ。
不幸にならないようにするためには、リスクを考えるのも当然のこと。
で結局、リスクをとりながらでも、それが欲しいのか? だよな。

※関連記事
「日本版カースト」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-08


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タグ:家族 結婚 恋愛
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