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高校生夫婦 [家族・夫婦・子育て・子なし]

https://news.careerconnection.jp/?p=27180
『16歳で出産、親から自立して生活する高校生夫婦が羨ましい! 学校に通いながらバイトで家計をやり繰り』

※ワシはこのテレビ番組を見ていないので、↑この記事からの感想を述べてみる。

フィクションの世界なら、高校生夫婦でお話を妄想してみるの、楽しいけど・・・
う~ん、現実に考えて、うらやましいと思う人、いるのかな?

自分たちは生活するのに追われているのに、同級生らは遊んだり、春を謳歌しているわけで、ガマンしている部分も多々あるだろうと推測する。

そして、この先ずっと頑張り続けることができるのか、だな。一時の熱い思いだけでは家庭生活は維持できないのではと思う。

普通の高校生が子どもを産み育てるのは、かなり無理がある。しかも親の援助なしで。
まず、乳児は夜中のミルク、おむつ換えもある。この女子高生は本当に夜中、2,3時間置きの授乳をしながら、高校の授業に出席できていたのか?

いや、できないだろう。大人の働く女性も「育休」をとるわけで、ひどい睡眠不足がずっと続くのだ。
勉学はおろそかになるに決まっている。休学しないと無理だろう。

で、子どもはよく熱を出したりする。保育園は預かってくれない。だから「働くママ」も苦労している。結局、実家の自分の親に助けてもらい、おばあちゃんおじいちゃんに面倒をみてもらうことになる。

賞賛されている「自立した高校生夫婦」だが・・・本当に親の助けなしで、学校に通いながら、子どもを育てることができるのか、と思った。

経済的にも・・・今のままだと相当厳しそう。いや、日本って子どもの教育費がけっこうかかるから。
もちろん、公立高校までと決めて、習い事も塾もなしということあれば、何とかやっていけるのかもしれないが。

ま、この高校生夫婦の場合、家賃は払わなくていいようだが、これからもその収入でずっとやっていけるのかどうか・・・収入がアップする可能性があるのかどうか、だな。
夫が介護のバイトで14万円、妻がレジのバイトで5万円の計19万の収入だというが・・・現実、かなり苦しいだろうと推測する。

そういえば、NHKで放送された「貧困女子高校生」は、アニメ制作の専門学校に行きたいけど経済的に無理ということで、夢をあきらめざるをえないという話にしていたらしいけど・・・

愛さえあればいい、という生活にずっとずっと耐えられる人は少ないだろう。

余裕のない生活は心をギスギスさせる。そんな生活に疲弊してしまう人もいるだろう。愛も壊れるかもしれない。

親を頼らない高校生夫婦、少ない収入でやりくりをしながら生活を維持していく姿は立派な生き方ではある。

が、世間が賞賛するような立派な生き方は、本当に厳しく、ごく一握りの人にしかできないと思う。だから賞賛されるのだ。

そして、この生き方はものすごい覚悟が問われる。子どもがいたらギブアップも簡単には許されない。

そう、世間から「偉い」と賞賛されるような忍耐力を必要とされる生き方をずっとずっと続けていけるのか、問題はそこだ。
※どうしても子どもが育てられなくなれば、児童養護施設があるが・・・

そういえば昔、テレビドラマで「14歳の母」があったっけ。
もっと昔は「金八先生」・・・やはり15歳の中学生が子どもを産む話。

高校生が子どもを産む話ではインパクトがないから、中学生設定にするのだろう。

で、たいてい、命の大切さをテーマに、主人公らは産むことを選択し、女の子は痛みに耐えてお産をし、めでたしめでたしで終わる。
その後の子育ての苦労が語られることはない。本人たちで生活できないので、親がかりとなり、自立どころではないのだけど、そういったことも描かれない。

「14歳の母」では、最終回、相手の男の子は中卒で働くことになった。おそらくバイト・非正規。
けれど、めでたしめでたし、なのである。「きれいごと」もここまで来ると唖然とする。

高校生同士で子どもを作っても、同じ感じになるだろう。
現実はいばらの道だ。

ま、若者が恋愛=エッチをあまりしなくなった、結婚しない人(できない人)が増えていると騒ぎ、少子化を嘆く日本社会にとってみれば、子どもさえ責任もって育ててくれさえすれば、中学生だろうが高校生だろうが、子どもをバンバン産んでほしいだろう。

高校生夫婦賞賛の裏に、なにか胡散臭さも感じてしまう。

いや、保育園はもちろん、病児保育施設、そして児童養護施設を増やし、日本社会がまるごとその子どもの面倒見ますというならば、「若者よ、経済力がなくても愛があれば大丈夫、安心して子どもをバンバン産んで」と言ってもいいだろうけれど。

・・・・・・・・・・
余談。
さて、ここで短編物語「これも何かの縁」・・・略して「縁」について語ろうぞ。

そう、この物語「縁」に登場する主要キャラ・四条静也と理沙夫婦は20歳で結婚という設定で、高校生夫婦には負けるが、かなりの早婚だ。

けど 「高卒の公務員」にしている。
現実問題、子どもを持ち、家庭を維持していくのにある程度の余裕、経済力はやはり必要だと思う。たとえフィクションでも「きれいごと」はあまり入れたくない。

IMG_20141224_0004.jpg

そんな短編小説集「縁」本編の目次はこちらhttp://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-28

若夫婦とその周りの人たちの、四季折々の日本文化や生活、風習を織り込んだ物語。基本コメディ。ハートフル、ほのぼの、たまにシリアスなお話です。


「縁」番外編もあります。

「蝉―僕のランク」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-09-05
※あらすじ→学校で下位ランクの『僕』、最下層女子『長山春香』に何を思う。
学園もの、うむ、ちょい辛め、シリアスで重いけど救いはあるのじゃ。

「あだ名―中秋の名月」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-09-14-3
※あらすじ→白井月子が自分のランクを守るために犠牲にしたのは・・・
テーマはイジメ。己の容姿に劣等感を抱える月子が犯した罪とは。

「豚草―腐女子の誇り」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-09-19
※あらすじ→中学時代、下位ランクだった長山春香、白井月子、そしてもう一人「モヤシ」こと八島麗華の話。彼女は、長山春香を犠牲にした中学時代をどう想い、今、どうしているのか。

「お彼岸―アラフォー女子の幸せ」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-09-24-1
※あらすじ→恋愛や結婚を一歩引いて見ている冷静な未婚アラフォー女子が主人公。果たして彼女は勝ち組なのか負け組なのか。お彼岸のプチ知識など情報も入った軽く読める物語です。

「血液型診断―栗の節句」http://hayashi-monogatari.blog.so-net.ne.jp/2016-10-07
※あらすじ→若夫婦のほのぼのハートフルなお話。血液型、重陽の節句(栗の節句)の情報ネタ入り。明るい話で軽く読めます。

番外編は、本編「縁」に登場するキャラたちの補完的な話、補足的な話、情報紹介的な話になり、シリアスだったり、コメディだったり、ドラマ性のないうんちく話だったり、いろんな要素を織り込んでます。


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